「完璧という領域」福岡市中央市民センター

2019年8月21日(水)

19時~ 演劇書を読む会

熊川哲也 著

熊川哲也(くまかわ・てつや)プロフィール》
北海道生まれ。10歳よりバレエを始める。
1989年、ローザンヌ国際バレエ・コンクールで日本人初のゴールドメダルを受賞。
同年に東洋人として初めて英国ロイヤル・バレエ団に入団。
93年、プリンシパルに任命される。
98年、英国ロイヤル・バレエ団を退団。
99年、Kバレエ カンパニーを創立。
2012年、Bunkamuraオーチャードホール芸術監督に就任。
2013年、紫綬褒章受章、ほか受賞歴多数。
(薙野さんのレジュメより)

経歴だけを見れば華やかなものしか見えない。
だけど、やはり当人にとっての努力や思考錯誤をこの自伝は綴っていた。
なにより、ダンサーとしてだけではなく、芸術監督や振付師、
会社の経営など多方面に渡っての日本バレエ界の先駆者である。

控えめで、それでいて自信にあふれた語り口に魅かれた。
私はダンサーではないので、ダンサーの方々がどう思うかわからなかったが、
出席者に原田伸雄さんがいて、おもしろく読み解いていただいた。
あまり高くは評価されていなかったのだけど、視点がやはり私とは違うなと感じた。

天才であることは間違いない。
しかし、それを理解した上でさらなる高みをめざすことができるのは、
世の中のあらゆるジャンルのプロの中でもそう多くはないだろう。

北海道生まれと知って、大自然の中で開拓者精神の血を持っている
方なのだろうと思った。

ただ、話題にも上らなかったのだけど、全く私生活の匂いがしない。
家族とか仲間とか(K-カンパニーは別だけど)?
あえて公表していないだけかもしれないけれど、
そういうことからも孤高のダンサーといった感じが高い。

と、思って調べたらけっこう女性遍歴は多いらしい。
なーんだ、やっぱりそうか、とちょっと安心。
だって踊るだけのロボットなら、感動的な舞台は作れないと思う。
熊川さんが結婚したら、また違う舞台が観れるかもしれないね。

あ。。バレエはまだ生で観た事がなかったんだった(汗)

次回は10月16日
課題本は「2.5次元舞台へようこそ」おーちようこ著

面白そう!

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