「吉本興業史」福岡市赤煉瓦文化館

2021年10月18日(月)

19時~ 演劇書を読む会

竹中功

6月に予定していて中止した「吉本興業史」を緊急事態宣言解除後に開催。

「芸人は商品だ。よく磨いて高く売れ!」
温かかった“ファミリー”は、なぜ“ブラック企業”と指弾された!? 
“伝説の広報”にして組織を知り尽くした男が初告白!!
吉本興業はどこへ向かうのか――?
(公式サイトより)

ずいぶん前に読んでいたので、もう一度ぱらぱらと目を通しておいた。
著者の竹中さんは私と同年代。吉本一筋の方なので、
どんだけ吉本愛にあふれた本かと思ったけれど、
意外に冷静な目で入社以来の会社を見てきたような文章だった。
でも、淡々と書くことでこれからの吉本を応援したいという気持ちが現れていた。
しょっぱなから2019年の闇営業問題でがっつり読者をひきつけ、
本に引きずり込む手腕はさすが、天下の謝罪マスターだと思った。
とても興味深くおもしろい本だった。
当人たちはおもしろいどころではなかったと思うけれど。

今回の参加者は薙野さんと私と劇団道化の制作の中村芳子さん。
こちらも私と同年代で、劇団の話しやそれ以前のプロフィールなど
面白おかしく語っていただいた。
それこそ、波乱万丈の人生を送ってこられてきたようだ。

同年代の輝いている人たちを見るにつけ、自分の最近の状況を
ちょっと情けなく思う。人生100年の時代だ。
残りを計算するよりもう少し前に進まないといけないのではと思い考える。

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