「冥途行き最終バス」 演劇の映像を見る会 第22回

teru10162011-09-21

19時〜 福岡市立早良区市民センター  
石川蛍氏創設の福岡の老舗劇団、夢工房。 1980年代の福岡の演劇史を飾っていた劇団ということだが、観たことがない。 この映像は1989年の作品、13年間だ。 乗り物が舞台になる公演はおもしろいものが多い。 狭いところに強烈な個性の登場人物がきゅ〜っと配置される。 こないだ東京で観た作品もそうだったな〜  横一列のバスの車内。 左側に運転手。 7〜8人の客がぎゅうぎゅう詰めに座っている。 薙野さんも言われていたが、最初は死んだ人を運ぶバスなのかと思っていた。 銀河鉄道みたく。 結局そうでないということは最後にわかるのだけど。それまでの乗客同士のやりとりや運転手とのやりとりが非常に風刺が聞いていておもしろい。 13年前も今もあまり世の中は変わっていないのだな。 大人や子供(大学生)主婦、老人、さまざまな立場の人間の本音がどんどん表現される。 普通、同じバスに乗り合わせてここまで話し込むことはないと思うけど、そこが演劇。 役者さんにばぁくうの佐藤さんや中野さんを見つけてびっくり! 昔も今もステキだ。 他にも明太子のCMのおばあちゃんとかNHKのアナウンサーの方など今でも活躍中の方が大勢! TV放送を録画されたものらしくて、貴重な作品だ。 大変楽しく観れた。 今度夢工房の舞台も観てみよう。 公演の写真が見当たらなかったので、蛍さんの写真。 映像の解説には若き日の蛍さんも出ておられた。