「INDEPENDENT:FUK22」 ぽんプラザホール

2022年6月11日(土)

16時~ 19時~  通し券3300円  株式会社INDEPENDENT

九州版 「最強の一人芝居フェスティバル」
大阪インデペンデントシアターで始まった「INDEPENDENT」も11年目。
九州各地からの予選を通過した5チームと招聘チームの計6チームで演じられる。
1チームは残念ながら役者の体調不良により中止となったので、計5チームだ。
現状ではそういうことはよくある。残念だけどしょうがない。

b.「吐く」
出演 手嶋萌
脚本・演出 岡部竜弥

トイレで吐く様子のあまりのリアルさにちょっ引く、でもいい感じ。
心配で観にきた友達との会話や自分の思いを吐露しながらの回顧シーン。
本音を出せずに過ごしてきた今まで、酔って「吐く」と本音を「吐く」
を掛けた作品だった。
しかし、同じことを経験した私としては、この状態であれば何も
考えられないし、話しもできないよーーーって(笑)


d.「ただいまお騒がせしている件について。」
出演 萩尾ひなこ
脚本・演出 赤と気体

ヴァーチャルユーチューバー?そこからよくわかっていない私は途中まで
????の連続。なんとなくリアル配信のユーチューバーとは違うんだなと。
それなのに、顔や住所などがばれてもれているってことね。それで炎上かぁ。
危機管理が若干手薄かなとは思う。
よくわからない分、芝居としての魅力もいまいち。でも可愛いルックスでした。

f.「フルムーン」
出演 明逸人
脚本・演出 関戸哲也

ちょっと昔のおとぎ話のような不思議な感覚の作品。
満月で変身する狼男の話なのか。
優しい女の子とのふれあいや満月での苦悩の様子が切実で苦しい。
この役者さんの演技力か演出力か、驚くほど秀逸な作品だった。
これは招聘作品らしい、納得。

c.「喋れば喋るほど」
出演 友田宗大
脚本 前田隆成
演出 椎木樹人

ガラパの友田さん、ガラパでは脇役ポジションの感じだけど、今回は主役。
漫才司?コント芸人?の売れている方の片割れ。
相方とのかけあいや二人での暮らし。徐々に離れていく様子。
なんとなく自分勝手な相方が見えるようで面白い。
Tシャツをひき破り、鼻水、唾液をまきちらすさまはこれぞ演劇。
コロナが収まりつつあるな~と実感した。

a.「ハッピーロスタイム」
出演・脚本 高野桂子
演出 五島真澄

保育園に通っている娘との家までの帰りのひととき、
ほのぼのとした母子の様子を想像していたけれど、全く違った。
現代を象徴している、会社における子連れ母への対応。
パワハラ、とまでは言えないかもしれないけれど、やんわりと落とす。
そして家庭内でのママ偏重の子育て。パパも大変なのはわかるけど。。。
実に中身の濃い作品だった。 高野さんのリアルだろうか?

一人芝居フェスを観るのは久しぶりだったけれど、とても面白く、
いい企画だと思った。長く続いている理由がわかる。
全国大会も観たいな、大阪行きたいな。