「Crime and Punishment(罪と罰)」 FUCA

16時〜 3000円 M.M.S.T  
原作:ドフトエフスキー 構成・演出:百瀬友秀
 小倉での「THE BEE」が思ったより短かったので、新幹線で帰って平尾のFUCAに向かう。 実はちらしを見てなくてノーチェックだったのだが、ツイッターで高崎さんからの情報を受け取る。 わわ、柿を辞めたコロさんが出るではないか。 新幹線、地下鉄、電車の接続もスムーズで、こんなときは都会で良かったと切に思う(笑) しかも予約していた友人と一緒に入ったらどさくさに紛れて前売り値段で買えた。 ラッキー♪ 出演は4人、萬浪大輔、コロ、豊田可奈子、大崎美穂。 コロさん以外は初見。 あ、もしかしたらM.M.S.Tの公演で観ていたかもしれないけど。 前回見たとき(たぶん創作コンペティション)はあまり印象に残っていない。 会場はうちっぱなしの倉庫のような感じ。 客席もビールケースのようなものに座布団を敷いたものや、木製のベンチ。 舞台の天井には穴???  屋根裏部分が見える・・・ 
金貸しの老婆アリョーナを殺してしまったラスコーリニコフ、傲慢な考えを持っていたのが、妹ドゥーニャの結婚や、娼婦のソーニャに出会って変わっていく。 昔読んでいたと思っていたのだが、こんなにシンプルな構成だったかよく覚えていない。  検索してみたら山のように登場人物がいるではないか、ではこの作品はぎゅぎゅぎゅーーっと凝縮されていたものだったんだ。 それにしても役者さんが全て骨太。 いや、体型はみな細いのだけど、濃いというか怖いというか。 腰の曲がったアリョーナが目の前にいる。 あらぬ方向を観ているその目や汗やヨダレをだらだらさせながらしゃべる言葉は小説以上のインパクトを与える。 大崎さんってすごい。 ドゥーニャの迫力もこのかわいい豊田さんから発せられると驚く。 なんとなくコロさんがドゥーニャのイメージがあったのだけど、実は清楚な娼婦ソーニャ役。 可愛いな〜コロさんは。 そして唯一の男性は萬浪さんはセクシー。 4人とも照明のせいもあるのだろうが、ものすごい汗。 まるで格闘技のようにくんずほぐれつの演技や発声に圧倒された。 アフタートークに百瀬さんと高崎さん。 これまたラッキーにもM.M.S.Tの稽古環境やこのシリーズのきっかけなどを聞く。 奈良にアトリエを持っているM.M.S.T。 稽古が24時間できると喜々と語る。 「罪と罰」のおもしろさより百瀬さんの脚本や小屋全体の効果に惹かれた。 コロさんは柿喰う客では行き違いがあったようだが、いろんな可能性を持ってる女優さんだと思った。 またどこかで会えたらいいな。