19時〜 演劇書を読む会
自由劇場の歌姫、吉田日出子さんの衝撃的な告白
でもそれはそれは潔くて彼女の想いが伝わってきた。
高次脳機能障害という病気になった彼女はセリフや歌詞を忘れるようになった。
それを仲間にだけうちあけて、最後の「上海バンスキング」再演に臨む。
全員でフォローしながら作り上げた作品は2010年に幕を下ろした。
実際に舞台を観たことはないけれど、本を読むだけでもその天真爛漫さがわかる。
その育ちの良さと環境の良さに加えて根っからの楽天家なのではないのかな。
両親や姉妹の親交の深さにもびっくり、柳原白蓮とまで繋がっているし。
著名な演劇人をちゃん付けや呼び捨てしているのに、すごく愛されているのがわかる。
そのくせ気のむかない仕事はやらないし、劇団もぽいっと辞めたりする。
本当に自分に正直なんだな〜〜
絶世の美女ではないけれど、人を惹きつける笑顔が素敵で早く舞台の映像を観たいと思わせる。
(生で観たことがないので)
恋多き女優ということでも有名だったらしいけど、最後の恋は辛い思い出みたい。これは。。Tさんのこと?
他にもこだわりの強い性格をいろんなところで現していて、特に犬と家にはかなりのこだわりがあったよう。
そういうこだわりって生きる力だと思う。「なんでもいいや」って思うようになったらダメだよね(自戒)
それにしてもこの題はインパクトがある。本人よりも周りがこの人のことを語り継がねばと思ったのだろうな。
小峰敦子さん(エディター ライター)を始め、妹の晴子さん、お母さんの正子さん、たくさんの協力者がいて
この本はできあがった。
芝居は楽しんでやってるから楽しんで観てもらえればそれでいいのよ。
そういうメッセージが伝わってくる本だった。感無量