14時半〜 2000円(ワンドリンク) ぐにゃり
作・演出 谷岡紗智
水族館の水槽の前に死んだ魚の眼をしたサラリーマンがいる。
お魚は大きな被り物をかぶった和服の人。
居酒屋のママみたいな感じでお酒を造りながら語りかけてくる。
このお魚ママはすごく面白くて、サラリーマンが昔来たとき、
水槽の前で恋人とキスしていたのを覚えていた。
ちゃかしながらもいろいろと根ほり葉ほり聞き出そうとする。
今は妻と娘がいるようだけど、上手くいってないのか帰りたがらない。
「魚になりたいの?」とか
「魚にわかるもんか」とか
立場が違う二人がいろんな話をしながら、納得しあう。
なんとなく光が見えたようなラストシーンは心安らいだ。
お魚役の薔薇園さんは初見だったけど、とてもいい感じ。
被り物がわかりやすくて良かった。あれって深海魚だよね?
疲れたサラリーマンをVillage80%の渡部さん。久しぶり〜〜
サラリーマンの悲哀ってよく演劇の題材になるけれど、
女性の私にはやっぱりわかりにくい。
さちんさんはよくこういう作品が書けるなぁ。心を読む天才だ。
久しぶりのぐにゃりの公演はとても面白かった。
キャスト
とうどうせいら
薔薇園花江
渡部光泰
峰尾かおり(声の出演)