「ブロードウェイと銃弾」 博多座

teru10162018-03-27


12時〜 5000円 

売れない劇作家のデビッドは初めてブロードウェイの舞台を手掛けることになり張り切っている。
だが、出資者はギャングの親分で愛人のオリーブを出演させろと言って見張りに子分のチーチをつける。
個性的な出演の俳優たちにも振り回されるデビッドを見かね台本を手助けするチーチ。
公演は成功を収めたが・・・・・

舞台は1920年代、禁酒法時代のニューヨーク。
時代を思わせる小道具の数々がなんとも雰囲気がいい。
華やかなショーの場面はミュージカルの醍醐味だ。
特にタップの場面は良かったな〜〜〜!

お話しも面白かったけれど、歌を安心して聴けるのが最高だった。
鈴木壮麻さん? あ〜綜馬さんが改名したんだ!
そして知寿さん、相変わらず上手いなぁ。
大根役者を演じた平野綾さん、その下手っぷりがお見事でした。
それをマネする城田チーチ、最高!笑
そしておろおろのデビッドに浦井さん。脇役におされてた感じ。。どうしてもルドルフから抜け出せない。
美波里さん、素晴らしい! 「エンドレスショック」で途中降板されたのはもう3年も前か。
ブラザートムさんは初見だけど、はまり役だったかな。セリフが自由過ぎて周りが困ってたよw

それにしてもさすがニューヨークというかブロードウェイというか、
あまりに自由本坊な性を展開する彼ら。
恋人がいるとわかっていながら演出家を誘惑する大女優や、
ギャングの愛人と分かっていて浮気するベテラン男優とか。
あっけらかんとしすぎで驚いてしまう。
そんな中でエレンの純愛は地味だけどほっとするものだった。
現実にも上には逆らえずパワハラ、セクハラをされた女優たちが立ちあがったのは最近だね。
世の中良い方向に変わっていくといい。

”舞台と人生”、どちらが大切か?
先日みた映画「リメンバー・ミー」の”音楽と家族”みたいに。
世の中、選べないことがたくさんだけど、それが生きてるってことかもね。

脚本 ウディ・アレン
オリジナル振付 スーザン・ストローマン
演出 福田雄一

キャスト
デビッド  浦井健治
チーチ   城田 優
オリーブ  平野 綾
イーデン  保坂知寿
エレン   愛加あゆ
ニック   ブラザートム
ワーナー  鈴木壮麻
ヘレン   前田美波里