「メメントモリ」 ぽんプラザホール

2019年3月29日(金) 

20時~  2200円 あなピグモ捕獲団 

脚本・演出 福永郁央

普段とはちょっと違ったコンセプトの番外公演。
石井・遠藤・増田 の3人の女優を中心に、死を思い生を想う。(サイトより)

三人の女たちは死と生の狭間にいるのか、案内人のヒイラギの誘いを
受け入れがたく思っている。
”本当”なら自分がその位置に立った時、「自分はどういう状態か?」
ということすら思わないような気がするけれど、
彼女たちは自分を掘り返ろうとする。そして見えてくる。

たとえば、若くして亡くなった場合とか心の準備なしに亡くなったときは
そういう場面で戸惑うのかもしれない。
福永氏は若いのに(私より)遥かに死生観が強い感じで、挨拶文にも
書かれている。なんだか特異な体験をされたのかもしれないね。

いつものように、ウイットをそこかしこに折りこんで、、
くすっとさせるのも忘れない。深刻になり過ぎないのがミソだね。
三人のとても美しい身体と強いセリフ、スタイルの良さがひきたつ感じの、
上のほうはタイトで下はふわっとしたフレアスカート
黒基調の衣装に見惚れてしまう。 そういえばあなピは黒が多いよね。
今回、男性陣は引き立て役とナイト役を控えめに演じていた。

抽象的な表現が多くて、私には難しいイメージの作品が多い劇団だけど、
今回は身近な事柄を取り上げていて、とても親近感がわいた。

次回公演はまた壮大なテーマ?みたいだ。楽しみにしている。

キャスト 
カエデ  石井亜矢
クヌギ  遠藤咲子
ツバキ  増田陽子
カイリ  貝谷聡
シブキ  大竹謙作
イバラ  藤田奈美
ユダメ  馬場郁美(以上あなピグモ捕獲団
ミギワ  野良杉太
ヒイラギ 中島絢子

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