「蛙先生」 北九州劇術劇場小劇場 

teru10162010-11-13

19時〜 2800円 飛ぶ劇場
コンビニの話だと聞いて、蛙とのつながりが全く想像できなかった。 舞台上はコンビニの店側ではなくて、裏の事務所側のシチュエーション。 ほう・・コンビニの裏はこうなってるのか。 在庫の商品がところ狭しと置かれている。 パソコンで店のモニター管理もしているようだし、共同ロッカーにトイレなど。 安っぽい応接セットがいいな。 うちの職場にもあるタイムカードを押すやつ。 これら全体が斜め左向き。 うーん、なぜまっすぐではないのだろう? ということで最前列下手サイドの席をゲット。 2代目店長の山鹿(葉山太司)は店員からも陰口をたたかれるくらいの調子のいい男。 ベテランバイトの、三村(木村健二)を初め店員の多くはダメ店長と思ってるが米良(米倉沙衣子)は店長と関係を持っている。 ダメ男に弱い女の典型。 バイトはさまざま、主婦の瀬戸内(内山ナオミ)、学生の野尻(上野詩織)森脇(脇内圭介)、留学生の佳(中川裕可里)、家事手伝いの奈宮(宮脇にじ)。 いまどき家事手伝いってww  それぞれの事情や人間関係を明らかにしながら日常が過ぎていく。 そこへ奈宮をおいかけて元亭主の木寺(寺田剛史)が入ってきたり日替わり万引き犯人がいたり。 私の見た回は藤尾さんだった、可愛い・・ 旦那さんとの絡みを見てついついプライベートの状況を思い浮かべてしまうw いかんいかん。 なかなか蛙先生は出てこなかったけど、やっと出てきたと思ったら暗〜〜い。 バイトの面接に来たのが、どうも野尻、森脇らの学校にいた先生らしい。 なぜ先生がコンビニ店員に? いわくありそうな桑津=蛙先生(桑島寿彦)が面接にやってきたが、とんでもない昔の真実が。。。。 予想外の展開だったけど、そういえば。。と自分が中学のときや、子どもの中学時代の先生にもそういううわさがある先生がいたのだ。 真実なのか単にうわさに尾ひれがついただけなのか、子どもの先生はPTA総会で潔白を主張していた。 私は信じたかったけど女子の保護者は責めてたな〜〜・・・ 映画の「それでもボクはやってない」を思い出した。 世の中真実が通らないときもある。 誰も悪者がいなくても誤解の積み重ねで犠牲者が出ることもある。 なんだかそういうやりきれない感覚だった。 蛙先生の問題自体の結末はちょっとあやふやだったけど、登場人物の描写はおもしろくてリアルで十分楽しめた。 やっぱり飛ぶ劇場は泊さんががっちり核になっているので安定感があるな〜  小倉まで交通費を払っても惜しくない。 しかし、マイベスト飛ぶ劇の「IRON」を越えるものはまだでない。