「ロクジイップン」 ぽんプラザホール 

teru10162010-12-19

18時〜 1500円 劇団風三等星  
広瀬健太郎の一年ぶりの新作。 ここはだいたい年一本? とてもおもしろかった。 キャラメルボックスファンの広瀬さんなのでタイムトラベル物は渾身の作品だったと思う。 とある田舎の村にレギュラー番組の取材にきたTV番組のクルーはプロデューサーの神林(岩倉里会)助手の今野(高木信吾)コメンテーターの冬田(梶川竜也) 旅館「有明荘」の女将(牟田百理子)は客増員のために神林たちに嘘のキタキツネを見せる。 それは従業員猪山(今村ムネノリ)の迫真の演技であった。 また、妙な発明をする石井(小沢健次)が持ってきた発明品デリロアンを触った冬田は12月24日を何十回も繰り返すはめとなる。 もともとTVドラマ「ナツサマ」の主役だった冬田は今の仕事が乗り気ではなかったのだが、何度も同じ日を繰り返すうちに仕事に対する態度が変わっていく。 村の敬老会のメンバーを招待して寸劇を見せる。 浦島太郎をもじった話で亀役の石井のかぶるデリロアンに再び感電?した冬田はやっと25日を迎えることができた。 この展開はなかなかの感動だった。 冬田を演じる梶川さんの熱演がとても印象深かった。 いい役者さんだな〜〜 同じ日が繰り返されるってどういう気分だろう? 怒り驚き落胆あきらめ・・・幸せな瞬間は永遠でもいいと思うだろうけど、そうでない部分を充実させようと心を決めた冬田は開き直ったのだろう。 思いっきり同じシーンの繰り返しだったけど、冬田のシーンの違いがとてもおもしろい。 久々に声をあげて笑った気がした。 印象に残った場面は看板をひっくり返してバーになったカウンターで冬田と神林が飲むシーン。 やっぱり酒好きなんだな(^^;)ワタクシ