「ちょうどいいサイズ」 あじびホール

17時〜 2000円 劇団Hall Brothers
峰尾かおりさんが客演で出演。 彼女はホールによく合う感じ。 このちらしがステキで、狭い箱の中に入ってるキャストたち、みんな自分の枠の中で生きている。 昔流行った団地、かくいう私も子ども時代に団地に住んでいたことがある。 父の職場の社宅だったけど、初めての水洗トイレ(和式ですが)ステンレスの流し台、今思うと安普請だったけど当時はきらきらしていてやっぱり誇らしかった記憶がある。
そんなある団地に集うさまざまな住民、高齢化の進む団地を再生しようと、若い夫婦が立ち上がる。 大学の研究でやっていたことらしくて理想に燃える神野三吾(高柳一輝)と彼を鎮めながら協力する妻の神野瑠美(川原麻実)、協力するスタッフに独身で長く団地に住んでいる白石恭子(峰尾かおり)、濱野海里(萩原あや)と聡(山下大貴)親子、柏木笹子(宮坂幸子)順平(幸田真洋)夫婦、大山芳香(坂井操)香住(永倉亜沙美)姉妹。 それぞれにさまざまな事情があり、違う価値観を持つ彼らが意見を主張しつつも合わせようと努力する様が感動だった。 恭子のブルジョワ意識もわかるし、海里親子の世代間ずれもわかるし、柏木夫婦の行き違いもわかる。 大山夫妻のそれは新しい感じはしたし、聡の犯罪関与の経緯はよくわからなかったものの、若者世代の感覚にまで訴える幅広い作品だった。
Hall Brothersのメンバーも変わってきたけれど、幸田さんの作品もなんとなくまろやかになってきたような気がする。 それだけの歴史を重ねてきたということだろう。 まだまだ楽しませてくださいね(^^)v