「ベートーヴェン」 福岡サンパレス

2024年1月5日(金)

12時~  16000円  東宝ミュージカル

脚本・歌詞ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲シルヴェスター・リーヴァイ
演出ギル・メーメルト

クンツェ&リーヴァイは、ベートーヴェンの〈愛〉をテーマに、
【父からの虐待】、【弟との確執】、【貴族からの独立】、
【幻聴による強迫観念】そして【叶わぬ恋】と、様々なエピソードを
織り交ぜながら、実際にベートーヴェンが残した膨大な楽曲群を紐解きつつ、
メロディに歌詞をつけ、旋律を再構築し、各シーンに当てはめていくという、
画期的で気の遠くなるようなアプローチを試みている。
そのため、誰もが一度は耳にしたことがあるであろう
「悲愴」、「月光」、「英雄」、「運命」、「田園」、「皇帝」、
エリーゼのために」、「第九」などのメロディが頻繁に登場し、
ベートーヴェンの生涯を知らなくとも、すんなりと作品の世界に
没入出来てしまうという仕掛けである。
(公式サイトより)

芳雄くんの舞台は久しぶりだ~
テレビでも良く顔を見るようになったので、すごく嬉しい。
まりさんも相変わらず年を感じさせない歌と演技で驚く。
この舞台はもちろん初めて観たのだけど、クンツェ、リーヴァイコンビの舞台は
どうしても曲調が似ているので、時々、エリザベートモーツァルト?と
思ってしまう瞬間がある。いいんだけど。
衣装も豪華で観るだけでうっとり、やっぱりミュージカルはこうでないと。
そして、オープニングとラストの繋がりの荘厳さ。
観客の心と目をがっちりと掴む構成で観たあとの満足感が半端ない。

有名な曲のメロディを聞いてルードヴィッヒの苦悩を思い描く。
楽家にとっての聴覚異常はつらかっただろうなあ。

しかし、トニとの恋愛はまあ不倫だし、微妙な気持ちだった。
でも、フランツ役の坂元さんは久しぶりですごく素敵だった!(歌ね)
カスパールとの確執はちょっと意外だったかもしれない。
大好きな弟を嫁に取られた感じだったのだろうか。
ベッティーナは好きなキャラクターだった。木下さんに合っていた。
アンサンブルが情景をダンスに変えて踊っていた。
これはトートダンサーと同じだ~ すごく素敵な演出だった。

今回は博多座でなく、福岡サンパレス
S席だったけど、かなり後方でもあり、見えにくかった。
この劇場はいい感じで建て直してもらいたいな。

キャスト
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 井上芳雄
アントニー・ブレンターノ      花總まり
カスパール・ヴァン・ベートーヴェン 小野田龍之介
ベッティーナ・ブレンターノ     木下晴香
バプティスト・フィッツオーク    渡辺大
ヨハンナ・ベートーヴェン      実咲凜音
フェルディナント・キンスキー公   吉野圭吾
フランツ・ブレンターノ       坂元健児
ショルシュ    西田理人
マクセ      井澤美遥