「御菓子司 亀屋権太楼」北九州芸術劇場小劇場

2024年3月16日(土)

13時~ 3500円  MONO

作・演出  土田英生

江戸時代から続いてきたらしい和菓子屋「亀屋権太楼」が、
経歴の捏造に端を発した騒ぎで存続の危機に立たされる。
新しい社長は評判の人格者。彼なら道を誤らないはずだ。
店、家族、そこに関わる人たちの10年間。
(公式サイトより)

私はサラリーマンの家系なので、自営とか経営者とかいう方たちの
苦労がわからない。ニュースでみる、後継者問題も大変なんだろうなと思う。
和菓子屋の10年間、先代が引退して後を継ぐ→経歴詐称の問題が発覚→
新発売のお菓子が売れる→カフェも併設してますます好調→売れ行きが落ちる→
閉店する。
まるでジェットコースターのようにあがったり下がったりするのは
現実味のある話だ。
経営者の手腕だけで解決するわけではないし、舞台には出てこなかった
先代の人となりも、なんだか悪いこともするけどいい人にも思えるし。
誇りを持った従業員たちもそれぞれに苦悩している。
他人でもそうなのに、血のつながった親子や兄弟の問題になればなおさら
苦しい思いを抱える。
一攫千金を夢見た若者は悪いやつに騙される。
切なく苦しい展開を超えて、それでも人間は生きていくんだという
前向きなメッセージなんだろうか。

それでも4年ぶりのMONOを楽しんだ、「わち、わち」と土田弁がおもしろい。
舞台のセットがコンパクトだけど凝っていて、椅子が壁から出てくるのがゆかい。
場転の手順、大変だっただろうな。
土田さんはいつも悪者か情けない人役w  それでも出演してくれてうれしい♪
ロビーで売っていた「はしけやし」やっぱり買えばよかった~~
初MONOの友達を誘って観にいった。気にいってくれたら嬉しいな。

キャスト
田代祐吉   尾方宣久
田代吉文   水沼 健
田代早紀   立川 茜
道場俊    金替康博
青山和真   奥村泰彦
奈良原瞳   高橋明日香
北川泰生   渡辺啓
佐倉玄    土田英生