「世田谷カフカ」 本多劇場

18時〜 6800円  ナイロン100℃

先日北九州で観た「神様とその他の変種」は面白かった。 だけど騙された。 やっぱりナイロンは難しい。 ケラさんを理解するのは難しい。 しかし、難しいなりに(というかワカラナイことを覚悟すれば)面白い。 前回初めてケラ作品を見たのだが、あれはいつも違う路線だったらしい(新劇風とか?) ケラっぽい、と言われるのがいやなんだな。 同じ人が作れば似たものになる、と当たり前だとは思うが。 今回のはカフカの作品を起案としているのだから、カフカ寄りになるのはしょうがないか。 「審判」「城」「失踪者」どれも知らないのだが、これらの作品が入り乱れて登場人物が現代の世田谷区に来たり、戻ったり。 しっちゃかめっちゃか。 そうそう、冒頭ではなぜか三人が(役名=役者名)リアルな思い出話し等をする。 三人に共通るすキーワードがあって・・・「理不尽」。 だけど繋がらなくて・・?? 「水野顕子」は芝居の稽古をしなきゃならないから彼氏に帰ってもらいたくて冷たくする。 あの場面は印象に残っている。 台本が「世田谷カフカ」だったり、本をトイレに持っていくなとか妙にリアルだ。 他は通路に役者が並んで立ち、セリフを飛ばすとか。宮沢賢治をパロってるとか。 記憶力が悪いのはしょうがないけど、平坦に続く話ではとっかかりがないことも確か。 劇場パンフを見ると、ほとんど一人3役以上だ。 これは理解するほうが無理だな〜  衣装もほとんど変わらないし。 でも、要所要所で、観客の興味をおとさないようにしてるのはさすがだ。 同行した友人が「金かかってる舞台」と言ったが、そう言われればそう思う。 カーテンコールでケラさんが出てくるかと思ったけど出なかった。 残念。 ナイロン、また観るかどうか微妙(^^;; ちょっと疲れた。 上演時間が長いのも一因かな。 といいながらまた観ちゃうんだろうな。