「死なない一生」 ぽんプラザホール

teru10162009-12-13

13時〜 2000円  劇団きらら
先日の飛ぶ劇場の公演とちょっとかぶってる? 40歳過ぎのシングルマザーのシノブ(宗真樹子)は次男のチャタロウ(蔵原壮一郎)に寄りかかっている。 離婚してどうやってこんなで育てられたのだろうか?というくらいのダメっぷり。 自由奔放な長男ルルオ(豊永英憲)が嫁フーコ(オニムラルミ)を連れて戻ってくる。 彼らは二人とも病気を抱えていた。 シノブは再婚めざして健気に努力する。 死ぬまでどうやって生きるか。 いろんな立場から考えていく。 美容師や近所のおばちゃん、隣のお兄ちゃん、そして再婚相手も・・・・ しょっぱな要介護の親がいる話が出て、ちょっと重いなと思ったけど、ラストではちゃんと親とも向き合う気持ちになっていたのがプチ感動。 自分も親だし、まだ親もいるし、これから「生きる」ことももっと厳しくなってくるだろうなと覚悟もした次第。 シノブが口にした「ぽっくりセンター」病気での安楽死という意味では賛成。 でも、生きるのが辛くて「死にたい」人が行くことには抵抗はあるけど。 アンケートに「生きるのこえぇ」と思うときは?とあった。 うーん・・・今はそこまで深刻なことはないけど、何があってもおかしくない時代だとは思ってるので、いつなんどき生きたくなくなるかはわかんない。 若い人は特に「生き難く」なってるのかもしれないな〜 経済不況しかり、世情不安定しかり。 シノブが胸にしこりがあるの、と息子たちに触らせるシーンはなんだか涙がでそうになった・・ でも芝居は実に明るく楽しくコメディタッチで進んでいく、シノブちゃんはとても可愛い☆☆  だらしないな〜と思う気持ちもあるけど、こんなにステキな息子たちを産み育てたんだから許してあげるとも思う。 チャタロウも可愛い♪ 最前列で表情をまじまじと観察したけど、この子情感豊かだわ〜〜 ルルオの自然さもいいし、フーコちゃんの素直さにも驚く。 相変わらず衣装がステキで小道具に凝っていて、きららの舞台は総合的にきれい。 「彼女のすき間」と似ていると言ったけど、両方の主宰挨拶文を並べて読むと作品の出発はちょっと違ってるかなと思った。 でも、どちらも良かった。マジで(*^ー゚)v