「赤鬼」春日市文化センターサンホール

18時〜 2000円  楽劇ねっと〜風来〜プロデュース  

前回、三島作品(弱法師、班女)でかなりインパクトのあった風来プロデュース。 池田商会の都地さんと久保さんが出るということもあって、かなり期待を持ってでかけた。 前回もそうだったけど、ここはアクセスしにくい場所。 車だとそうでもないが、公共交通機関を使うとなると不便きわまりない。 そのせいもあってか、はたまた劇場が広すぎるのか、あまり観客が入っていない。 私の見た回は、30人いたかどうか・・・ 役者さんにいいお芝居をしてもらうためにも劇場選びは重要ではないのかな〜  プロデューサーは芝居の内容も考えて劇場を選んで欲しいな。 あら、次回公演もここだった(^^;; 今回の作品はもっと狭い場所でも良かったような気がする。 私は野田版の赤鬼を観ていないけど、映像で観たという知人が円形ホールのようなところが良かったね、と言っていた。  さて、赤鬼。 演劇ぶっくで写真のみしか観たことがなかったけど、野田秀樹が作った割りにはきちんと内容があるな、と思った。 初めて外人と接した日本人が赤毛の髪の外人を赤鬼と思い込んだという勘違いが元になっている。 アメイジング・グレイスを歌っていたからイギリス人かな? 同じ人間なのに、海の向こうから来たというだけで、鬼扱い。 それでも村八分にされていた「あの女」(都地みゆき)は必死にコミュニケーションをとろうとする。 その様子が鬼気迫って見えたのは実は本当に赤鬼役(ジェイソン・ヴィオレッティ)との会話がスムーズでなかったせいのようだ(笑) 「あの女」の兄とんび(久保大輔)は知恵遅れのために村の住民や、妹に思いを寄せるミズカネ(大淵雄一朗)とうまく話せない。 だが赤鬼を中心として4人は繋がりが強くなっていき、村人に排除される前に船で沖へ出る。 嵐にあい再び浜に打ち上げられたのは3人だけだった・・・  赤鬼以外は3人で7〜9役をこなし、これぞ舞台演劇の極みという芝居を見せてもらった。 話もおもしろかったけど、くるりとまわったり、帽子の向きを変えるだけで別人になる演技は観たことがなかった。 特に久保さんは口調からしぐさまでガラリと変わって、全くの別人になる。 驚いた、上手い人だとは思っていたけど、これほどとは。。 ほんとにこんな公演見せてくれるから観劇がやめられなくなる。 もっとたくさんの人に見て欲しくなる。 風来さんが開演前に楽屋につれていってくださって、都地さんとお話できた。風来さんはおだやかで優しい方だな(^―^)