「タタキバ」 ぽんプラザホール

teru10162014-05-09


19時〜 1500円 劇団風三等星

作・演出:広瀬健太

風三の舞台は前回を見逃したので久しぶりだ。広瀬さんの作品はアップテンポでドタバタだけどしんみりさせる感じのものが多い。
今回も終始笑いながらも、演劇に携わっている人たちの思いが伝わってきた感じだった。

タタキバ。。ってことば初めて知った。しかもパンフには他にも仰天な演劇用語が数々。
かなづちがナグリだなんて初めて聞いたわ。おもしろいわ〜
トンテンカンテンしているイメージはあるけどね。

ある劇団のタタキバ(大道具を作成するところ)専門の柳田(広瀬健太郎)は新人役者のかえで(志手日加瑠)と
今日も新作の道具作りに余念がない。
ここは柳田の叔母のまりんちゃん(矢野真由美)のつてでお願いしてゲットした場所。
ちょっとでも汚そうものなら、まりんちゃんチェックが入って手厳しい。

唐突に近くの場所を張りこみたい刑事の桂木(梶川竜也)がやってくる。
なぜか思い込みの激しい柳田に伝説のトガシさんと間違われてしまう。

そこへ元劇団員で中央(東京だっけ?)に行って声優として活躍中の竹元(井上雄介)が
手伝いに戻ってくる。再会を喜ぶ柳田だけど、竹元はなぜかちょっと沈み気味だ。

張り込みの刑事がタタキバにいるってのも突拍子もない設定なんだけど、
柳田の思い込みの激しさとかビビり方とか、いつもの広瀬さんだな〜
噛みあわない会話とかおもしろいのだけど、わざとトラブルの元を作っているのか?とはらはらする展開も数々。
桂木が本当に箱に閉じ込められて釘で固定されるところなんか、もうありえないでしょ!
刑事ってそんなに隠密に行動しなきゃいけないのかな。

矢野さんのまりんちゃんには笑った。(劇)池田商会にあってはサブ役中心の彼女が今回はお掃除おばちゃんにチャレンジ。
梶川さんは味があってステキだな〜 割れた木で怪我しなかったかしら? 
昔を懐かしむような表情をする井上さんの演技も胸に染み入った。
刑事と違って、役者は実体験をやっているから説得力がある。

他には刑事の桐谷(高木信吾)あまり出番はなかったけど、ビジュアルアーツの公演ですごく印象に残った役者さん。
これからの活躍が楽しみだ。
それからキャスト表にはいなかった、伝説の大道具係のトガシさんとタタキバに現れるおじさんの幽霊??
い、いったいどなたなのでしょう?^^;