「六月の綻び」 九州大学箱崎キャンパス内演劇部倉庫


18時〜 500円 九州大学演劇部

作・演出 森聡太郎

久しぶりの九大。しかも演劇部の公演をここで観るのは初めてかも。
水族館劇場と池田商会の公演を九大構内で観た覚えはある。
でも、この演劇部倉庫というところは初めてだ。
かつての六本松の演劇部公演会場に輪をかけて暑い。。。^^;
当日券500円払うと、暑いので、と冷やした水のペットボトルをくれた。気配りがうれしい。
私は水筒を持っていってたんだけどありがたく頂く。。。。美味しい

ごく普通の兄弟の会話かなと思っていたら、なんだか違うような・・・
2人の妹らしき人も現れて「本当の家族になろう」「本当の家族だから」を連発する。
はっきりとはわからなかったけれど、どうも世界滅亡っぽくて最後に生き残った人間?
なのかな〜と。だからこんなにギクシャクしているのか。
暴力は禁止!とか言いながらびんたを張る妹、妙な理屈で兄たちを言いくるめる妹。
そして、ことばの端々から両親も亡くなっていて、それを食べて生き永らえている様子が?
ひかりごけ」を突然思い出した。究極の選択、誰も責められない。
狂ったように外へ出ようとする兄、止める弟。そして2人、最後に1人。。。

かなり重い作品だったけど、若い役者の熱演と最初と最後にあったコント風の出し物が笑えてほっとした。
衣装は普通の白いTシャツにまるで血のような赤い染模様が入っていて、ぎょっとする。何か暗示しているよね〜 
観客の想像力を駆使させる作品だったが、親の虐待?風な示唆もあって、ちょっとテーマが入り乱れてる感じはした。
弟役の役者さんはかなり上手だった。観て良かったな。

次回はぽんプラザホールでの公演となるようだけど、本当は大学演劇は大学で観たいよね。
場所も公演の大事な要素、装置など不便なところで頑張っているのを観るのは感動する。
大学に入る機会なんてこんなときしかないもの。

次回公演は「カノン」8月29日〜30日 @ぽんプラザホール

今回はちらしに役者名がなかったので標記していません。HPでも探してみたけどよくわからなかった。
えっと・・兄役の人が村井さんに似てるなぁと勝手に思ったですw