「よれた僕らの水平思考」 ぽんプラザホール

teru10162014-06-29


14時〜 2100円(5人割) 万能グローブガラパゴスダイナモ

作・演出 川口大

ガラコレの第2弾、なつかしいな〜 お芝居にすごくはまりだしたあの頃、まるでわが子のような感じでガラパを見ていたなぁ。
細かいところは忘れているけど、「扇風機」とか「留年」とか「ノート」とかがキーワードだったよね。
すぐばれそうなことを必死に隠そうとしてどつぼにはまる、コメディの王道だった。
今は早樋さんや石橋さん、山崎さんがスピード感たっぷりに演じまくる。もちろん、ベテランメンバーもよりいい味を出していた。

ガラパが進化してきたのは川口さんの安定した脚本・演出や、安心できる制作陣、そして若手を鍛えるベテラン役者たちだね。
いつだったか役者メインの人たちも脚本や演出にチャレンジしていた。それはそれで大事なことだったんじゃないかな。
小劇場の宿命というかなんでもやらなきゃならない、それを共有していけるようにする。
それから得意分野に専念する、という方向がいいのかもしれないね。

ある大学のデジタルゲーム研究会の部員はそれぞれ楽しく活動しているようだが、
就活に余念のないミーコ(山崎瑞穂)、カナミ(横山裕香里)は偶然会った先輩の会社のコンテストに
今、研究会で作っているRPGゲームを応募することを条件に内定を密にとりつけたらしい。
それを知らないミーコを好きな青山(椎木樹人)は大いなる勘違いをするし、
ヤス(松野尾亮)天童(石橋達也)谷太郎(早樋寛貴)の同級メンバーはそれぞれにとぼけているし、
ヨコイ(阿部周平)も進級に四苦八苦、そこへもっと進級が厳しい6年生の瀬河(石橋整)が海外放浪から戻ってきて
試験を受けようとする。まあ、それはそれはありえないくらいにしっちゃかめっちゃかにドタバタコメディで、
笑いの連続だった。これだけのノリ(テンション?)を維持する役者さんは大変だったろうな。

しかもアフターイベントが生コメ!!これはお芝居の一部を再現しながら、演出とかが茶々を入れる解説をする、というもので、
それだけにとどまらず、小道具や眼鏡を隠したりするというイジワルにどれだけ機転をきかせるかという役者さんの根性をみたものでもあった。
バッシ―がのりのりの音楽をヘッドホンで聞きながら踊るというシーンでユーミンの音楽を流すとか・・・ いやーありえない。
さすが川口さんと多田ちゃんw

相変わらずゲームとかの話はさっぱりついていけないけれど、瀬河先輩のホスト話とかゲームの内容を怪しげに替えてしまうとか
さすがは現代にマッチしているなと妙に納得。
ますます昔は遠くになっていくけれど、妙に甘酸っぱい記憶をよみがえらせてくれたこの作品に改めて感謝。
次回の「馬鹿野郎、そこは掘るな」も楽しみだ(^^)