「祈りの幕が下りる時」 映画

teru10162018-02-09


1100円 

小菅のアパートで女性の絞殺死体が発見され、現場となったアパートの住人が行方不明になる事件が発生。
捜査線上には舞台演出家・浅居博美(松嶋菜々子)が浮かび上がるが、彼女には確かなアリバイがあった。
そんな中、松宮脩平(溝端淳平)は捜査を進めるうちに、12の橋の名が書き込まれている遺留品を発見。
加賀恭一郎(阿部寛)は驚く。それは失踪した加賀の母に繋がっていた。。。

「新参者シリーズ」は未読だけど、十分に加賀恭一郎の生い立ちもわかったし面白かった。
加賀や、浅居の家族愛や憎しみや悲しみが伝わってきて感動した。
細かい部分ではいろいろツッコミどころはあったと思うけれど、うまくまとまっていたと思う。
なぜ殺人に及んだかの説明は少し説得力不足かな〜
確かに辛い過去を振り返ると殺す理由があるのかもしれないけれど、結局不幸になるのは自分なのだ。
そういう目にあっていない者が語るのは間違っているかもしれないけれど、
たくさんの登場人物の哀れさが余計に悲しくて、間違ってるよ、間違ってるよ、と涙が出た。

加賀の父親役の山崎努の回想部分がすごく胸に沁みたな。男は黙って。。。って感じ。
松嶋菜々子はもちろん、子ども時代の2人も幸薄い少女の演技が良かった。
桜田ひより、飯豊まりえ、どちらも初見。
加賀の母親役は伊藤蘭。こちらも儚げで良かった。
当時はうつ病など認められるものではなかったろうから自分を責め続けていたんだな〜
博美の父役は小日向文世。いい味出してるなぁ。でも似顔絵を見たときは「長塚京三」だと思ってしまった。
それにしても月刊剣道?だったっけ、かっこいいわ〜 阿部寛。あちこちの作品で引っ張りだこね。

すごく面白かった、予告編観てまた観たいものが増えたわw