2019年2月3日(日) イオンシネマ福岡
1100円
都内の中堅メーカー、東京建電の営業一課の万年係長・八角は、どこの会社にもいそうなぐうたら社員。
営業部長が進める結果主義の方針を意にも介さず、ひょうひょうと日々を送っていた。
ところがある日突然、八角は自分より年下の課長・坂戸をパワハラで訴える。。。。(映画紹介サイトより)
原作を読んで、とても面白かった。
映画では八角のイメージがちょっと違う感じだったけれど、充分に面白かった。
ただ、やはり2時間に詰め込むのはかなり厳しくて、前半の早いこと早いこと。
設定もぶっとばしで、想像するしかない。まあ、これは映画ではしょうがないところかな。
いっそ、舞台のほうがまとまるような気もするけれど、池井戸作品で舞台化されたものってあったっけ?
それにしても、池井戸さんはブレイクしたね~
私はTVより本が先だったけど、やはり映像で目立つ役者を使ったところに勝算があったのかも。
正直なところ、銀行や会社関係の小説は内容がわからないものが多いのだけど、なんとなく、社会の悪に鉄槌を下すみたいな気分すっきりの内容が好きだった。
「七つの会議」も同様で、商品精度の偽造とかまるで現実を皮肉っているかのように、
ズバズバと切りこんでくる。実際にはそんなに単純には割り切れないものかもしれないけれど、信念を持った会社や社員など、本当にいてほしいな~と思うばかり。
八角演じる野村萬斎はサラリーマンなど経験はないだろうけど、スーパーマンっぽくてすごくいい。
ただ、別れた妻とのくだりはいるかな~? 原作にあったっけ??
ドーナツを売る女子社員、浜本を演じた朝倉あき。あまり目立たないけれど、いい演技をしていたと思う。 ちょっと頼り無い課長の原島(及川光博)←超ウケタw
北川、坂戸始め、絶対にいそうなサラリーマン諸氏。キャスティングが上手いなぁ。
それにしても、課長→部長→社長→会長 ことごとく裏切られるのが辛い。
世知辛い世の中だから、ドラマや映画でくらいスカっとしたいものだ。
ということで高評価の作品でした。
キャスト
八角民夫 野村萬斎
北川誠 香川照之
原島万二 及川光博
坂戸宣彦 片岡愛之助
三沢逸郎 音尾琢真
新田雄介 藤森慎吾
浜本優衣 朝倉あき
佐野健一郎 岡田浩暉
田部 木下ほうか
淑子 吉田羊
三沢奈々子 土屋太鳳
奈倉翔平 小泉孝太郎