「ザ・ファブル」 映画

2019年6月25日(火)Tジョイ博多 

14時半~  1200円

原作 南勝久 
監督 江口カン

狙ったターゲットは必ずしとめる天才殺し屋として
裏社会で恐れられる通称“ファブル“。
あまりにも殺しの仕事を請け負い続けた彼は、
ボスの計らいで1年間休業して、普通の生活を送ることに。
これを受け彼は相棒のヨウコと兄妹という設定で大阪で暮らし始める。
(映画紹介サイトより)

岡田くん目当てで行ったのだけど、開始5分で後悔した。
普通の格闘シーンならいいんだけど、殺し過ぎでしょ。
血もドバドバたくさん出て、えぐい。。。。。
うえ~~となりながら見たら、コメディチックな岡田くんに救われた。

原作のアニメも人気があるらしいけど、ストーリーやキャストは悪くないと思う。
でもなぜかそこまでは心躍らないんだな~~なぜだろう?
ファブルのとぼけた味と”殺さない”のスイッチの入り方は面白かった。
そして、後ろ姿の裸体の多さに感動w これは観せる作品だね。
ヨウコも酒の強さ、頭の良さにはいい感触があったけど。
ミサキちゃんがマドンナだよね? 2人の絡み方がいまいちかな~
立場が全く違うしね。
「グッドドクター」で覚えたサヴァン症候群!いろいろあるんだな、症状には。

ということで、岡田くん、柳楽くん、向井くん、福士くん達はかっこ良かった。
ベテラン組も渋い感じが良く出ていた。
それにしても、こういうやくざな役って男優はきっと好きだよね~~
みんないきいきしてるもん。

キャスト
ファブル
佐藤アキラ 岡田准一
佐藤ヨウコ 木村文乃
清水ミサキ 山本美月
フード   福士蒼汰
小島    柳楽優弥
砂川    向井理
コード   木村了
黒塩(クロ)井之脇海
河合ユウキ 藤森慎吾
ジャッカル富岡 宮川大輔
田高田   佐藤二朗
浜田    光石研
海老原   安田顕
ボス    佐藤浩市
幼少期のファブル 南出凌嘉
バーのマスター 六角精児
松沢    粟島瑞丸
店長    モロ師岡
貝沼    好井まさお
古着屋店主 倉本美津留
工場長   藤原光博

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「ユビュ王」福岡市中央市民センター

2019年6月19日(水)

19時~ 演劇書を読む会

著 アルフレッド・ジャリ(フランス)

1896年パリのウーブル座で初演し、同年刊。

初演では「糞たれ!」という開幕の第一声がスキャンダルを起した。
悪意に満ちた卑劣なユビュ親爺が、王位を簒奪してやりたい放題の限りを尽くすが
追放され、諸国を放浪するという物語。

上演後「ユビュ王」は社会現象となり、特に、この戯曲全体にみられる
欲望の解放、人間の愚劣、不条理の具体的表現などが
シュルレアリストたちの称賛を受けて、
1920年代から30年代のシュルレアリスム演劇の先駆的な作品と評された。
今日では、不条理演劇の開拓者とみなされ、現代演劇の先駆と認められている。

アルフレッド・ジャリ〕(1873年9月8日 - 1907年11月1日)
フランスのブルターニュ地方に近いマイエンヌ県ラヴァル生まれ、
悪趣味と退廃に満ちた生活を送り、アルコールや薬物のために結核が悪化して、
パリで34歳で死去した。
(薙野さんのレジュメより)

戯曲だけでなく、ジャリの生い立ちや上演に至るまでの話し、
上演後の反響などを評した本を薙野さんがコピーしてきてくださっていた。
彼の変人な部分や上演後の驚くべき社会現象などなどを面白く読んだ。
日本人だったらこういう反応をするだろうか?

シュルレアリスムのイメージは超現実主義と訳されているので、
非現実的で不条理なもの?という感じだった。しかし、
このユビュ王は内容は破天荒な芝居であるが、筋としては普通であったので、
どの部分を指すのかよく分からなかった。
いずれにしても個人的には受け入れがたい演劇の部類かなあ。
でも、演劇としては評判になるのは悪くないような気がする。

いつものように雑談が大半を占めていたけれど、薙野さんがなぜこれだけ
演劇を研究しているのかは、どこに演劇の面白さがあるか知りたいから。
なのだそうだ。だから舞台も観るし、本も読む。すごいなぁ。。
エンタメから入って、楽しいばかりで演劇を観てきた私には想像もつかない。
本当に尊敬しています。
お手伝いができたらいいけれど、その力がないのが悔やまれる。

次回は8月21日、今日と同じ中央市民センターで開催予定。
課題書は、熊川哲也著「完璧という領域」

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「六月博多座大歌舞伎」 博多座

2019年6月15日(土) 

16時半~  5000円 松竹 

夜の部

☆八重桐廓話 嫗山姥

イヤホンガイドがないと絶対わからなかっただろうと思われる、
結構入り組んだ内容だった。とても面白かった。
沢潟姫(尾上右近)に小唄を聞かせる煙草屋源七(中村芝翫)、
軽快な腰元のお歌(中村萬太郎)とのやり取りが面白い。
通りがかる八重桐(中村時蔵)は源七の元妻だった。
源七は実は坂田蔵人時行で、親の仇のため八重桐と離縁したのだが
複雑な事情で自害してしまい、八重桐に乗り移る。
そして八重桐は山姥のように敵を蹴散らし、のち坂田金時を産むという話し。
実にいろんな伏線があって、難しいなあ。
漠然とイヤホンガイドであらすじを知って、目立つ部分は面白く拝見する。
そういう見方になるな~歌舞伎や能は。
煙草屋を「ぱっぱや」と言ったり、悪者に煙草を吸わせて具合を悪くさせるとか
愉快な内容だった。タバコが悪になってしまった現代ではありえないね。
いつものように仇打ちの話しが多いけれど、それも今では作り話のように遠い。
女は強くて怖い、ということかな。

通力を得た八重桐は悪人たちを追い払う。通称を「しゃべり山姥」と言い、
八重桐が男を巡って同僚の遊女と争う様子を延々と喋るところが見どころ。
後半は鬼女のように変貌して立ち回りを見せる。

☆土蜘

河竹黙阿弥作の長唄の舞踊劇で、能「土蜘」を素材にしている。
こちらの話しはわかりやすいので、能舞台の美しさと胡蝶の舞や
土蜘蛛との立ち回りの見事さに見入った。
最初のあたりは頼光(中村梅枝)、胡蝶(尾上右近)、智籌(尾上菊之助
らの姿が美しくて、うっとり観ていたが、土蜘蛛に変わった智籌等の大立ち回り
の後半はその動きと運動量に驚いた。若くないとできないね。

蜘蛛の糸の振りかけなど歌舞伎美に溢れた演出が素晴らしい。


☆権三と助十

長屋住まいの権三(芝翫)と助十(尾上松録丈)は
無実の罪で牢死した彦兵衛の息子彦三郎(中村橋之助)のために、
真犯人らしき勘太郎坂東彦三郎)を奉行所に引き渡す。
だが、勘太郎は釈放され。。。。。

大岡政談の形を取った推理喜劇で江戸庶民の風俗や口先は勇ましいが内心は臆病、
喧嘩しながら助け合う江戸っ子の姿が活き活きと描かれる。

 

見ごたえ十分の三作品だった。

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「捜索は終了しました」 アイアンシアター

2019年6月14日(金) 

19時半~  2500円 非・売れ線系ビーナス 

作  田坂哲郎
演出 木村佳南子

取り壊されて更地になった場所に、どんな建物が建っていたのか、
もう思い出せない。
コンビニだった気もするし、不動産の店舗だった気もする。
昨日と今日で、喫茶店に飾られた絵が変わっていたとして、
きっとそれには気づかない。
私たちは、自分が生きている世界のことを、
あいまいに捉えることしかできない。
そんないい加減な世界で、失う、なんて絶対的なことは果たして起こるんだろうか。
そんなことを考えながら、でも内容は、地味パラレルワールド
さまよいながら人捜しをする男の話です。
(こりっちより)

何本か本公演を見逃していたので、あー非・売れの舞台だとなつかしく感じた。
不条理っぽいイメージを芯に持っていて、それでいて会話は極々日常。
登場人物は時々突拍子もない格好をしていたりする。
切欠さんには驚いた、絶対に宇宙人だと思っていた。
昔見た宇宙人にそっくりだった。そして夫婦だと思ってた????
うーん、そうきたかw

根腰くん(えいたではなく銀なのね)とるりちゃんはカップルってのは
想像できたけど、こちらも最後のひとかけらがはまらず。。(結婚?)
ともだちやら元カノやらがぐちゃぐちゃと入り乱れる。
非・売れの世界感は好きだな~
笑のつぼもぴたり。ベテラン(になっちゃった)の役者さん、スタッフさん、
安心して観ていられる。
ぽったんも役者に戻ってきてくれてすごく嬉しい。
ケニーさんの「音」も味わい深くておもしろかった。
生だったり電子音だったり、効果的だな。

アイアンシアターは正直言って非常に不便なところだ。
田坂さんに、何か思うところがあるのかな~
行ける範囲ではついていくけれど、これ以上飛んで行かないでね~

中島伊織さんの役って何だったっけ。。ゴメンナサイ(汗

キャスト
根腰   田坂哲郎
光るり  ぽち
     
田辺成美 成清暁子

まるこ  にしむらまなみ
西園寺  長野哲也
釜    青野大輔

切欠   根岸美利
     ケニー
??   中島伊織

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「六月博多座大歌舞伎」 博多座

2019年6月12日(水) 

11時~  5000円 松竹 

昼の部

金閣寺

中央に2階建ての金閣寺。上方はセリが下がったときに鳳凰とともに現れる。
悪役、大膳(松録丈)は慶寿院を幽閉し、更に人妻の雪姫(梅枝丈)に迫っている。
雪姫の貞節さと可憐さ、且つ強さと賢さが、非常に際立っている。
「爪先鼠」の話は雪姫の祖父雪舟の話しで有名。不思議な場面が目を引く。
しかし、私が覚えている話しは雪舟が縛られて泣きながら書いた鼠が本物
そっくりで親が驚いた、というものだったけどね。
ラストの大立ち回りは見事だった。

☆保名

恋人の死を嘆き悲しむ保名(扇雀)は物狂いの舞を踊り、口説き嘆く。
ふらふらの様子で幻を追う姿が哀れで美しい。
立役であるが、女形のように優美な衣装と踊りで、なまめかしい。
恋人の死を引きずるのはやはり男の方なのだろうか。。。

☆野晒悟助

河竹黙阿弥作の世話物。
伊達男の野晒悟助(菊五郎)は小田井(梅枝丈)とお箋(右近丈
の2人の娘に好かれるがさらりと先着の小田井と夫婦に。
一方、戸平(菊之助)とのやりとりや仁三郎(左團次)との立ち回りなど、
派手で見応えはあるけれど、話がとっちらかっているような。。
ストーリーは別として、アンサンブルの芸達者さには驚いた。
まさに主役をひきたてるアクロバティックな演技の数々で、
傘(音羽屋の文字入り)を自由自在に操る。

先日、歌舞伎のチケットをじゃんけん大会で大当てしたので、
既に自分の分は購入済の本日に親を招待。
花道横のすごく良い席で喜んでもらえた。
自前で親孝行できるようにならんとな~~

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「ディアフレンズ・ジェントルハーツ」 ぽんプラザホール

2019年6月7日(金) 

19時~  1500円 風三等星 

脚本  成井豊
演出  広瀬健太

舞台は昭和62年(1987年)。巨人軍エース・江川卓最後の年。
一度も一軍に上がれないまま、引退を決意した阪神の選手・景浦の前に、
一人の少年がやってきた。
「僕は2001年から来たんだ。
父さんが江川からホームランを打つところを見るために」
「お前が俺の息子?」
半信半疑ながら、息子のためにカムバックを決意した景浦だったが───
(こりっちより)

数日前に電撃的に活動休止を報じたキャラメルボックス
熱狂的なファンというわけではなかったけれど、好きな作品を
いつも上演してくれる劇団というイメージがあった。
福岡に来るときはだいたい観ていたし、神戸で一度観たこともある。
映画館での上演もあったな~
いろんな理由がネット上をにぎわせているけれど、
解散でなく休止ということなので、再開を見守りたい。

きっと広瀬さんもそういう気持ちだろう。

さて、今回の公演は野球がテーマ、しかも私世代の。
なつかしい選手の名前がずら~~り。
それこそそんなにプロ野球が好きだったわけではないけれど、
家族はみんな好きだし、ペナントレースがあっているときは
必ずテレビの前に座っていた。昔はセ・リーグ、それも巨人戦しか
放送してなかったような気がする。
今でこそ、BSや有料放映も含めて、いつでもゲームが観れるようになって
応援のし甲斐もあるってことだ。
成井さんもそういう昔から野球大好きだったんだろうね。
実話にほろりとくるフィクションをつけて、しかも景浦www
あぶさんドカベンも読んでました。

梶川さんはいつもながらかっこいい役者さんだな~
小沢さんも相変わらず迫力の演技で良かった。
池田の矢野さん、キャラメル大好きで残念だろうな~
丸山さんは中世的な魅力がとても良かった。
安河内さんは役者さん?? セリフなしでも江川でしたw

キャラメルの良さを十分に引き出していた風三等星だった。
また新作をお願いします。


キャスト
水原   梶川竜也
ナツメ  角野優子〈96文字〉
景浦   広瀬健太
沢村   井上章紀〈劇団HAっHA‐!!〉
クルミ  江口蒼
川上チーフ馬塲藍可
藤本先生 矢野真由美〈(劇)池田商会〉
小春   江村園乃香〈TheJugons〉
千秋   水谷文香〈劇団HAっHA‐!!〉
しんご  丸山静
ろっぺい 井上雄介
吉田監督 小沢健次
北村   宮本海豊〈九州ビジュアルアーツ
江川   安河内直樹

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「アラジン」 映画

2019年6月7日(金)イオンシネマ大野城 

9時40分~  1100円

監督 ガイ・リッチー

ダイヤモンドの心を持ちながら、
本当の自分の居場所を探す貧しい青年アラジンが巡り合ったのは、
王宮の外の世界での自由を求める王女ジャスミンと、
“3つの願い”を叶えることができる“ランプの魔人”ジーニー。
果たして3人はこの運命の出会いによって、
それぞれの“本当の願い”に気づき、
それを叶えることはできるのだろうか──?
(映画紹介サイトより)

ついこないだ、東京で観てきたのは四季の舞台のアラジン。
そしてこちらが実写版の映画。
後日、テレビではアニメの放送もある。
ここんとこアラジンづいているなぁ。

ディズニーの世界の素晴らしさを知ったのは
おそらく、アニメのシンデレラだと思う。
50年以上前から普遍なものってあるんだ。

舞台のジーニーと同様に、こちらもウィル・スミスのジーニーが素敵だった。
ごっついのに優しくてちょっとあきらめた表情がなんとも可愛い。
アラジンも魅力的だった。
さすがに映像の迫力は舞台を凌駕するものはあるなぁ。
カーチェイスのような空飛ぶ絨毯の動きはすごかったね。
アグラバーの街の様子がいいな~ 行ってみたい。
舞台でのアラジンの3人の親友はいなかったけれど、
おさるさんと絨毯くん、動きがコミカルで思わず微笑んてしまう。
そして、舞台でも泣く事はなかった、最後のお願いで。。。

ぶわっと涙腺崩壊。やばい~~~

そして、最初のシーンに戻っていくラスト。
とても素敵だった。

吹き替えで観たので、倫也くん、山寺さんの素敵な声にうっとり。
噂では芳雄ちゃんとか育三郎くんとか聞いていたので、
ミュージカル俳優でなくても歌はそこそこ歌えるんだなと感心。
あまり歌声だけが突出するよりいいのかもしれないね。

キャスト

ジーニー       ウィル・スミス    
アラジン       メナ・マスード    
ジャスミン      ナオミ・スコット   
ジャファー      マーワン・ケンザリ  
サルタン       ナビド・ネガーバン  
ダリア        ナシム・ペドラド   
アンダース王子    ビリー・マグヌッセン 

吹き替え声優

ジーニー       山寺 宏一   
アラジン       中村 倫也
ジャスミン      木下 晴香 
ジャファー      北村 一輝 
ダリア        沢城みゆき   
アンダース王子    平川大輔 
イアーゴ       多田野曜平

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