「戯曲・赤い月」ももちパレス

13時半〜 市民劇場月会費1800円 文学座
なかにし礼の自伝でもある、赤い月。映画を見損なったので、これを市民劇場で呼んでくれたのはとてもありがたかった。席は後ろから二番目だったのだが、ワンベルのあと前のほうがかなり空いてたので、移動。ラッキー♪(^-^)v          舞台には重々しい鉄を思わせる建物。いきなりの引揚げ船内での男女の営みの群れから始まり、一気にそれまでの経緯に戻っていく。私は父母が子供のころ戦争を体験したぎりぎりの世代。それでも子供時代の記憶でしか語られない父母の話はいっそう現実味をおびない。満州満州とこぞって日本から移動した人たちの苦労もなかなか理解できない。でも・・普遍なものは親子の情。それは戦時中でも、平和な今でも同じ。モデルは母だが母の話を書きたかったわけではない、とパンフでなかにし礼は語っていたが、いやいや。。母の話でした。その母を演じた平淑恵さんの素晴らしかったこと!ほとんど出ずっぱりなのに、疲れも見せず美しい。休憩をはさんで3時間という長時間にも関わらず、すっかりひきこまれてしまった。おもしろかったという感想ではいけないような重い内容の話であったが、年に一回はこういう舞台も観なくちゃいけないなと思う。しかし、この母を常盤貴子がどう演じてたか、映画も気になるところである。