「ゲシュタルト」 ぽんプラザホール

teru10162007-12-08

20時〜 共通券5000円 劇団きらら
ゲシュタルト崩壊、ことばだけ聞くとドイツ語のなんか禍々しい戦争っぽい雰囲気?と思ったが、全然違った( ̄ー ̄; 人間の視覚能力の低下のことらしい。そういわれれば、同じ漢字をず〜〜っと眺めていると、違ったものに見えてくることあるあるある!!芝居屋コロシアムのテーマ「塔」と関連されるの登場人物が高層マンションに住んでいること。ゲシュタルト崩壊は文字だけにとどまらず人間に対してもその他への理解能力の低下をさしているのか。またちらしにあったゲシュタルト療法、「今、この瞬間、自分は何を感じているか」という気づきを求める心理療法。舞台上ではワーカホリックなサラリーマンが無理して購入したマンションに有名人が住んでいることに喜び、掃除人の男が有名人と知り合いなのをあやしく思いつつも自分も有名人と知り合いになったことを喜んでいる。自分の感覚が普通かおかしいかは、常識という観念で判断するのだが、多かれ少なかれ人間は自分が真ん中という意識を持っているのではないかな〜中流意識もそうだし。事故の身代わりになることやそれを許容することや姉妹に異常な感情を抱くことやさまざまな???が渦巻いていたが、どれも一部で納得するものであった。最後は殺人までしてしまうのだが誰が普通だったら絶対に殺人はしないと言えるだろうか?そう考える私もゲシュタルト崩壊中。 個人的には変態の呼び声が高い(私はそう思わないけど)井上ゴムさんに参った・・・それから、客演の中原さんのスリムなプロポーションにくらくら、豊永さんの甘えた声にはいつもでれでれ、池田さんの変な関西弁も心地悪くはなかった。あの背景にセリフがばらばら重なって入る手法は何を表しているのだろう?と思うけど、きらららしくて好きだった。