「泥花・・・明日ニ、咲ケ!」 西鉄ホール

teru10162008-01-12

19時〜 招待券 劇団桟敷童子
今年初小劇場、アングラ劇団ということで、見たことがある人からは「合うかもしれない、合わないかもしれない」と占いみたいなことを言われて少々不安ではあった(^^;;   舞台いっぱいの大道具、家?建物がごうごうと動く、ひまわりの花が一列に咲いている。舞台は九州の炭鉱、昭和30年代。こないだの上海素麺工場の「黒いダイヤ」も炭鉱が舞台だった。支那海東さんも桟敷童子の東憲司さんも自身の経験を元に作られている。どう見ても楽しいお芝居ではないのだが、ひどく惹かれる。やはり自分が炭鉱の子どもという事実(過去にはレッテル)を自覚しているからかもしれない。炭鉱における貧富の差は子どもながらに歴然だった。三井三池の労働争議とも交錯するようなやくざとの絡み具合。うんうん、と頷きながら見入っていた。心中するほどの貧困、離れ離れになる姉弟、泥花にしか光明を見出せない貧しい子ども、現代にもつながるものを感じて、涙があふれてしまった。もともとテント芝居中心の劇団らしいのだが、西鉄ホールの中村さんが惚れこんでやっと西鉄ホールへ、といういきさつがあったらしい。まさに「思いはかなう!」だな・・ホールでの客いれから見送りまで、役者さんや東さん自ら積極的に元気よく声をかけていただきあーこれが小劇場の醍醐味だなとうれしく思う。一番印象に残ったのはハジメ役の外山博美さんと長女千鶴役の板垣桃子さん。「ライオンキング」と「泥花」で幸先いいスタートをきった。今年はどんなにわくわくする舞台が見れるだろうか?(^^)v