「豚とオートバイ」新宿タイニイアリス

teru10162008-12-07

14時〜 招待券 d'Theater
ついにタイニイアリス観劇デビュー♪ 小松先生から前日にそんなに期待しないでね。 と言われても期待する。 どきどきw タイニイアリスは100人?キャパの正統派小劇場←勝手に命名。 ビルの地下ってのも怪しいし、狭いし、暗いし、いや最高です♪ 見るからにお尻が痛くなりそうな小さな座椅子が並べられている。 いつもは最前列死守の私だが、今回は足が伸ばせる後ろ通路側に陣取る。 座ったが最後出られない。 トイレに行っておいて正解。 開演後ぞくぞくと客が入り、超満員。 目的は集客ではないと思うけど、やっぱり見る側も盛り上がるなぁ。 「豚とオートバイ」韓国の李満喜(イ・マニ)さん作。 東京で4年前、鐘下辰男の演出でリーディング上演されたらしい。 その後、小松杏里演出で福岡リーディングも上演(これを観た) 奇形の子どもを殺してしまったファンジェギュは投獄中に妻も自殺してしまい、今の恋人キョンスクと結婚することをためらっている。 回想シーンが多く、生々しい部分も。 ファンジェギュの独白から入る。 ついつい福岡リーディングと比較してしまう。 ジェギュはもちろん今回が若いのだが、全体として 若い役者の中にあって落ち着いた役柄で私は好感が持てた。  結構厳しい指導を受けていたようだが(そりゃ主役だしね)稽古を見てきた人の話しだととても良くなったという話し。 そんなに言われるほどひどいのか? その辺り凡人の私にはわからないところである。 キョンスクはすごく可愛い♪ 演技も上手だったし、魅力的だ。 ブラジャー1つになっても初々しくて、色気はもう一歩だったが。 リーディングではナレーター専門役がいたのだが、今回はジェギュが ナレーターも。  そのかわりに回想シーンのジェギュを若い男子が数名で演技する。 ジェギュだけでなく、その妻も医者も看護婦も弁護士も検事も 数名での演出。 舞台に並び台詞をつなげる。 実におもしろかった。  しかも検事→弁護士が同じキャスト。 リーディングのとき以上に情景が浮かび上がる。 やはりことば だけより演技が雄弁なのか。  子どもを押入れに閉じ込め、町へ出てあびるように飲むシーンでは夜の女性たちのダンスも披露され、 ミュージカル度も十分! 衣装もきれいで華やかだった。 渡辺ハンキン浩二さんの演奏は実に的確で、こういうのを かゆいところに手が届く、って言うんだろうな〜って。 控えめでそれでいて力強くて、エンディングは鳥肌立ちました。  きっと役者たちも気持ちよく演じれたと思う。  ちなみにハンキンさんはリーディングで医者役をした。  若さは十分に出ていて素晴らしかったのだが、やはり 役どころで修道尼や医者、弁護士はリーディングでベテラン役者 がやったので重みが違ったと思う。 その分、人数が多かったので合わせ技一本? しかし、全般的に感動させられる舞台だった。 小松杏里さんはたくさんの学生に囲まれて、誰かがいってたが「つんく状態だった」幸せだろうな〜(^^)顔見てるとわかりますって。ぜひ、福岡でも上演して欲しい。