「1つの戯曲からの創作をとおして語ろう!」 ぽんプラザホール 

19時〜 1000円 福岡演劇フェスティバルFFAC企画創作コンペティション
上演審査まであがってきたのは『劇団ぎゃ。』、『非・売れ線系ビーナス』、『MMST』既に書類審査、プレゼン審査を経て、上演審査の段階である。以前、演出ワークショップとして同じ演目での演出の方法を競うものがあったけど、創作全体になるとまたちょっと違う感じになっている。戯曲は岸田國士の「紙風船」。事前に台本が配布されたが旧かな使いでとても読みにくい。これを読んで作るのか・・まず非・売れ線系ビーナス。妻と夫それぞれの役者となぜか黒子のような田坂氏。セリフのほとんどを映像や服や家具、新聞、本などに貼り付けそれらがぽんぽんとボールのように飛び跳ねていく。若い二人でこの戯曲のかなりヘビーな夫婦像が出せるのかと思ったら意外に今風の若者夫婦という感じで新しい風を感じた。映像も駆使して視覚に訴え斬新な演出だった。次にMMST。なんとなくコンテンポラリーダンスを思わせる動きに抑揚のないセリフ。上手いのだろうけど、ぞっとする感じがあまり好みではなかった。最後にぎゃ。堺さんが夫と妻の両方を演じて(しかも衣装や髪型すら左右男女仕様w)笑いを巧みに混ぜながらそれでいてリアルな演技。おもしろい。終了後に審査とは別に観客賞を選ぶための投票をする。私の配点は上記を読んで想像してください(笑)水、木と2日行い、木曜に審査結果が発表となるらしい。木曜に出演者の知り合いから結果の報告を受けた。最優秀作品賞にはMMST、観客賞にはぎゃ。  私の感覚とプロの審査員はやっぱり違うのだなぁと思った。