「四畳半の翅音」「クリスマスの夜に30万ウォンと出会える確率」 FUCA BASE

teru10162014-07-11


19時半〜 2500円 HANARO project vol.1

福岡と釜山の劇団が互いの相手国を作品を上演する、福岡/釜山-作品交流プロジェクトだ。
先日、韓国公演は終わったばかり。満を持しての福岡公演。

釜山は劇団俳優倉庫という劇団、日本はM.M.S.Tが迎え撃つ。

まず韓国の上演。
「四畳半の翅音」
作:島田佳代 演出:パク・フニョン
劇団非常口での上演を観ていたのであらすじはだいたい分かっていた。
胸糸病が流行ったこの地区。ここに住んだ男性とその身内の痛々しい人生と葛藤の日々。。
それにしても韓国の役者たちの特異性に驚く。
特に日奈子役と大家さんの役の役者さん。
日本じゃ見られないくらいのメイクと驚くばかりのインパクト。
唖然とする。演出は押さえ気味だったけど大胆な演技に魅かれる。
韓国語のセリフに後方に日本語の字幕だけど、字幕を見たくないほど演技がすごい。
こないだ福岡演フェスで観た「FOOLISH」と同じように韓国と日本が近いことを実感する。
やー!最高!!

次に日本の上演
「クリスマスの夜に30万ウォンと出会える確率」
作:オ・セヒョク 演出:百瀬友秀
3人の家族(夫婦と30歳の息子)がそれぞれの金繰りのために無心の堂々めぐりをする情けなくも悲しい話。
なんとなくそんな話かな〜と思ってたら当たったw 
うちにもニートではないものの、パラサイトな息子がいるので、なんだか身につまされる。
問題はセリフ、なんと日本語でも韓国語でもない、???語。それを前方の幕に翻訳する。
これまた日本語とハングル?の入り混じった字幕で。。。なんとか意味わかるからいいんだけど。
役者は彰田新平さん、杉山英美さん、小林ゆうさん、の三人。
ベテランとルーキーがうまく融合してステキな舞台に仕上がった。

ガウン姿の彰田さん、メイクに余念のない英さん、お菓子を食べまくるゆうさん。
ばらばらな家族を笑いながら観つつ涙する。

作品的には四畳半のほうが好きだったけど、クリスマスの方も胸をうつ作品だった。