「小劇場は死滅したか」  博多市民センター

teru10162008-12-17

19時〜 100円 演劇書を読む会 
西堂行人著、前もって本を読んでそれについて議論しあう。 今回の参加者は5人と最後に+1人。 驚いたのは、菊永さんという若い演劇人。 薙野さんや泊さんが有識者なのはよくわかっているのだが若くてこれほどの知識人(しっかりした意見もお持ちの)を私は知らない。 海外にもよく行かれて勉強されているようだ。 今度はロシアに行かれるとか・・・  とかく知識人は上から目線でしゃべりがちだが私の周りにはそういう人はいない。 知らないの?これはね・・・と懇切丁寧に教えてくれる人ばかりである。 世間知らずの私に演劇界の黒い話も教えてくれる。 有難い(^^;;  演劇のジャンル分けや歴史はまだまだわからないことが多いのだけど、観劇の友達を見てみるとやはり大きく2通りある。 商業演劇系と小劇場系(勝手に自分でわけているだけです) それらは多くは交わらない。 なぜか、商業系は作品中心というよりどちらかと言えば役者中心。 しかも豪華で派手。 贔屓の役者が出ていれば行くというライブ系?に似た感覚がある。 実際私も好きな役者さんが出れば、作品の是非はあまり問わない。 チケット代も高価で誰でもいつでも行けるというものでもない。 四季や東宝が好きだと言ったら、セレブ感に酔ってるだけでしょ、と言われたことがある。 相当ショックだったが。 一方小劇場のほうは安価で考えさせられる作品が多い。 非リアルなものが多く、劇場も当然小さく貧相なところも少なくはない。 だけど、なんというか観劇後感の満足指数が高いのだ。 なんだか不思議な感覚。 歴史的にはまだまだ浅いのだが、今回の「小劇場は死滅したか」は本当に近年の演劇の歴史を総括しており、何もわからない私ですらかなりのサジェスチョンを得た。 それから先日の福岡市文化芸術振興ビジョンの発表についても知ってはいたのだが、具体性がなくて(と感じて)あまり興味がなかった。 でも、こういう骨子が大切なんだよね。 うん(く、苦しいw)文化芸術に関して視野を広くと・・・わかっちゃいるけど、そこまで広い人間になれないのが辛い。 私は音楽より美術より何より演劇が観たいだけなのだ。 小劇場から大劇場(?)までなんでも観たい。 新劇(というくくりもあまり分かってないのだが)も好きだ。 あのアドリブを許さない雰囲気の大学の運動部系ようなストイックな感じを好きだ。 だけど、会では新劇は否定されていた。 悲しい。 市民劇場は退会したけど、もう一度機会があれば入りたい。 なんだかまとまりのない報告になったけど、「小劇場は死滅したか」は大変読みやすく、演劇入門としても最適な本でした♪ 読みたいかたはお貸ししますよ(^^)v