「照明家人生 劇団四季から世界へ」福岡市赤煉瓦文化館

2019年2月20日(水)

19時~ 演劇書を読む会

吉井澄雄著

劇団四季の照明の吉井さん、と思っていたら、四季の公演の割合は1割だそうだ。
オペラ、歌舞伎を始め世界中でご活躍の吉井さんを初めて知った。
観客としては一番に役者、そして舞台、それから作・演出と注目が移っていく。
監督、照明、音響、制作、などなど、ひとつの公演を作るには
多くの人が関わっていることがわかったのは、観劇をし始めて何年もたってからだ。
こんなに時間も労力もかかることをずっと続けてきている人々には頭が下がる。

今回はそのひとりである、出田浩志氏が出席してくださった。
吉井さんの歴史をひも解くとともに、出田氏が関わってきた福岡の演劇シーンも
いろいろと聞くことができた。とても興味深かった。
高校演劇出身の出田さんは役者、劇団などで演劇に関わって、
一旦休憩のち、30から再び演劇と関わり合ってきたらしい。
そのきっかけとなったことなどを聞くと本当に運命ってすごいなと思う。

そして、現在やっておられる照明の仕事は趣味だと言われる。

演劇にいろんな関わり方はあると思うけれど、私もおこづかいを使って
好きな劇団、好きな役者さん、舞台を見にいくことも演
劇との関わり方じゃないのかなと思う。

演劇に限らず、人の一生なんていろんな偶然が重なって過ぎていくものだけど、
それは全くの偶然ではなく、自分から動けるかどうかが重要な気がする。
人と会う、芸術と出会う、生き方を学ぶ。
待ってるだけじゃ広がらないんだよね。しみじみそう思う。

浅利さん、日下さんなど、四季の中枢の方々が次々にお亡くなりになられる中、
とても、重要な記憶を本に残してくださった吉井さんに感謝である。

あーおもしろかった♪

参考 好書好日

book.asahi.com