「劔岳 点の記」 映画  少しネタバレ

1000円  新田次郎原作 出演 浅野忠信香川照之他 
久々の映画、何を観ようか迷ったけど、自然の偉大さを感じられそうなものは映画館がいいな〜とこれをチョイス。 これだけの短い時間にこれだけ重厚な内容を盛り込めるのは、やはり映画ならではだ。 演劇では絶対無理だろう。 明治の終わりごろ、正確な日本地図を作るために日本陸軍は最後の難関であった劔岳へ登頂、測量をするために測量部の柴崎芳太郎に打診をした。下見登山に行った彼はたぶん、無理と判断したのだろう、難しい顔をするばかりだったのだけど、最終的には同時期に劔岳に登山を計画している日本山岳会への対抗意識からも軍は強制的に彼に登山、測量をさせることとなる。 そこで彼は前任者の古田を訪ね、案内人として最適な宇治長次郎を紹介してもらう。 彼とともに劔岳攻略を計画し、大変な苦難を克服しながらも頂点到達を目指す、柴崎だったが・・・  登山をしたことがない私は、大画面で崖たった山や嵐の吹きすさぶ天候や、雲を下界に見下ろすなど驚くばかりの感動だったし、人間関係や細かい心のひだをよく表現してあってドキュメンタリーではあっても役者を厳選しているし、大変おもしろかった。 史実を丹念に調べそれに近づくための努力を監督も役者も惜しんでいないと思った。 また、明治の女性たちも控えめながら熱い思いを持っていることが時々出てくる妻たちを観てよくわかった。 前面に出てくるのは男たちであっても支えているのは女性たちなんだな〜  パンフレットには映画を観ただけではわからないような、専門的なことの説明が詳しく載っていたしどれだけ撮影に時間と人数と労力がかけられているかがわかった。 映画って多くがそうなんだろうな。 演劇のパンフレットは高い割には写真などしか載ってないものも多くて、この違いはなんだろう?と思うことも多々。 また時間ができれば映画も見ていきたいと思った(^^)v