Livespire 「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」

teru10162009-11-11

前売り 2000円  演劇集団キャラメルボックス 
ゲキ×シネやシネマ歌舞伎と同じように、舞台の映像を映画館で上映してくれるLivespire。 映画と違って舞台は都市圏に集中しているので、地方に来ていない舞台を大画面で観れるのはとてもうれしい。 ただ映画と違って、特別割引券がないので、前売りで買うのが一番安く観れるのだけど、上映中も前売りが買えるってのはちょっと変な感じ(^^; 10時からの上映を見たけど、観客は5人ほど。 映画ファンというより、舞台のファンの人たちだと思う。 40過ぎの脚本家、根室(西川浩幸)は大学卒業時に子どもができて結婚、が5年で離婚。 その後元妻と娘には会っていなかった。 ある冬の夜、突然彼を尋ねてきた娘いぶき(黒川智花)は自分の作品を本にして欲しいと彼に頼む。 驚きながらも、5歳のときとイメージの違う娘にとまどい優しくできない根室。 突然入った緊急の仕事をクリスマスの朝までに仕上げなければならないのに、ここにいるのは本当の娘ではないと元妻に電話したときに言われ、おまえは誰なんだ?と彼女に迫る根室。 真実は信じられないことだった・・・・  霊とか超自然現象とかキャラメルボックスの話しには夢があるものが多い。 それも怖いものではなくて、心温まることが。 今回も早くに分かれた父親を慕う娘の気持ちが霊となって父親の元へやってきたものだ。 ありえな〜いと突っ込みながら心の中では感動してしまう。 西川浩幸は大好きな役者さん。 たんたんとした演技の中に温かい気持ちがあふれてくるのがわかる。 きっと彼は実際もすてきな父親のような気がする。 いぶき役の黒川智花も可愛くて、可愛くて、これからキャラメルボックスを背負っていくのだろうな〜と目を細めてみてしまう。 周りを固める重鎮たちがまたこの作品をステキに彩る。 大森美紀子、岡田さつき、温井摩耶、三浦剛、大内厚雄・・いいなぁ〜ほんとに。  ここはいつもミュージカルばりに踊ってくれるのが好き。 福岡のSAKURA前戦もここをかなり意識していると思われる。 あーまた福岡でキャラメルの舞台が観たい。