「凄い金魚」 甘棠館Show劇場

teru10162010-02-06

19時半〜 ペア券1500円  劇団マニアック先生シアター
マニセンは5回目の本公演。 今回はラッパ屋の作品をミチロさんが演出。 いい作品だった。 舞台は昔風の純和風建築。 家の中、中央に池と中庭、周りを廊下が囲む。 茶室まである。 池にはちゃぷん、ちゃぷんと金魚。 この池がすごく小さくて池というより便所の手水鉢? その家のじいさんが死んでしまい、息子である高野英太郎教授(岩井眞寛)がいないままで通夜と葬儀の手配するはめに。。。 そのまた息子の幸太郎(村井善幸)と娘の聖子(永幡桂子)は出入りの”金魚のおじさん”(山口ミチロ)に手配を一任。 喪主がいないままで葬儀を迎えることに、親戚のおじさんやおばさんは不満たらたら。 そのうち英太郎は帰ってくるものの様子が変。 幸太郎の離婚した元妻夏子(峰尾かおり)ほか、友人や元上司たちと親戚たちが交錯し、遂に出棺のときを迎える・・・・何かあるごとにあばれだす金魚の謎は??  出演者がすごく多くて理解できるかいなと思ってたが、実にわかりやすい話でその関係性がすっと頭の中に入ってきた。 ラッパ屋にしてはありえない人物の割合が多かったと思うけど、基本悪い人がでてこない作品は心地よい。 遺産をめぐる話しの部分はイヤだが笑い話にしてしまったところがほっとした。 お金はないほうがいいね。 それにしても登場人物が多い、原作もそうなんだろうか? 山口さんはそんなに変えていないような気がするので、きっとオリジナルもこの人数なんだろう。 出番が少ししかない人物もしっかりアピールしていたとは思うが、もっとスリム化できたかもしれない。 あ。。。そういう変え方ってしていいんだろうか? 次に主題である金魚の役目はなんだったのか考える。 動物は危険を察知して逃げたりあばれたりするそうだけど、金魚も予知能力があるという意味なんだろうか。 暗示的な生き物だ。 なくなったじいさんの生声が入ったカセットテープは金魚がしゃべってるかのようにパクパクぴちゃぴちゃノイズが入る。 その部分は目だつのだが、内容が目立たない。 いない人を目立たせるのは難しい。 役者さんでは友人片島役の川口大介さん、長女文子役の今村映子さんがすごく印象に残った。 自称バカ学生役の樗木さんは全然バカに見えません。 初見?のふかふかまくらさんはすごく楽しい役者さん。 また観てみたい。 前作品でファンになった村井さんはカッコいい〜 なんで離婚したのか気になるところw 峰尾さんも憂いをたたえた表情がステキだ、また痩せたかな?  他の役者さんもとても良かった。 これは誰にでも勧められる公演だった。 偶然だが小劇場が初めての友達と一緒に観たのだけど、かなり喜んでもらえた。 一人では行けなかったと言う。 そうか・・・がんがん誘うぞ〜!!(遠慮します、の人も多いけどね(^^;;)