「モンテクリスト伯」 キャナルシティ劇場

teru10162014-01-19


12時半〜 12800円 企画制作 東宝ホリプロ

久しぶりにミュージカルを観た気がする。去年の博多座レ・ミゼラブル以来かな。

エドモン・ダンテスという男が冤罪で絶海の孤島に幽閉されていたのが脱獄に成功し、
同じ牢獄にいた囚人から莫大な宝の隠し場所を教わっていたのでそれを掘り当てた後、
モンテ・クリスト伯爵と名乗って社交界にデビューし、無実の罪を着せた者に次々に復讐するという物語。

エドモン・ダンテスのちのモンテ・クリスト泊に石丸幹二、その恋人メルセデス花總まりを配役。
メルセデスエドモンが死んだと聞かされ、その友達モンデゴ(岡本健一)と結婚、アルベール(大川勇)を儲ける。
しかし、実はそれは策略だった。
失意の末の結婚を悔やみつつもエドモンを思うメルセデスメルセデスを責めることはできない・・

一方、牢獄で奇跡的に素晴らしい友人ファリア司祭(村井國夫)を得たエドモンはあらゆる知識や技を彼から学び取り、
ファリア死後に脱獄してメルセデスに会いに向かう。
その彼女がモンデゴと結婚したと聞かされ、復讐心が燃え上がったはやむをえまい。
脱獄までシーンがすごく良かった。二人の会話や脱獄までの様子。もちろん舞台だからリアルさには欠けるのだけど。

その前に。。。海に投げ出されたエドモンは海賊船に捕まる。
そこで女海賊ルイザ(濱田めぐみ)やジャコボ(岸祐二)らと出会い仲間となり、モンテ・クリスト島で財宝を発見する。
モンテ・クリスト伯と名乗った彼は復讐の矢を少しずつ研いでいく。。。

三銃士の作者としても知られるアレクサンドル・デュマのモンテ・クリス伯。これを素晴らしいミュージカルに仕立てた
ジャックマーフィ、そして日本で初上演の演出家、山田和也。パンフレットで読んだ彼らの仕事も実にすごいと思ったし、
その作品を演じきった石丸さんはじめ多くの役者さんがとっても素晴らしかった。

前出の役者さんに加えてミュージカルでは欠かせない、石川禅さん、坂元健児さん、岸祐二さんらも歌がすごかったな〜〜〜
役柄としては悪役だったり脇役だったりであまり目立たなかったのだけど。
濱田さんは相変わらず男前なぴったりな役だった。 村井さん、林アキラさんの渋い演技も全体を盛り立てていた。
そして圧巻は石丸さん、花總さん、カーテンコールで誰かが言ってたように、本気で抱き合い、本気でキスww
二人とも真面目な感じがすごく役とあっていた。これだけ真面目だったら真剣に復讐も考えるのかもしれない。

最後には「許す」こともできて見事なハッピーエンド♪予定調和ではあるが私はこれが好きだな〜

3時間弱ではあったが、大事な場面だけを抜粋して作られたようで、流れがスムーズとはいかなかったけど、
ミュージカルとして歌と演技がうまく溶け合ったいい作品になっていたと思う。ぜひ再演してほしい。