「関数ドミノ」 久留米シティプラザ ザ・グランドホール

teru10162017-10-26


18時〜 7500円 製作:ワタナベエンターテインメント

脚本・前川知大 演出・寺十吾

大好きなイキウメの作品をそうそうたるキャストで上演。
本当はイキウメの役者さんが好きなので、どうかな、と思っていたのだけど、
かなりの見ごたえに驚くやらうれしいやら。

ある不可解な交通事故を、その被害者、加害者、目撃者を集めた保険調査員が検証していく。
一人の目撃者が荒唐無稽な仮説を立てて調べていくにつれて不思議なできごとが起こる。
HIV患者や、作家希望者、・・などなど、「こうありたい」と望んだ状態になる?
はたして「ドミノ」と称される人物は存在するのか否か。。。

最終的には実際に起った現象はみんなが思っていた人のドミノ故ではなかった。。?
よく分からなかったけれど、なんだろうな、人間希望を捨てたらそこまでだよ。みたいな処世訓。
妙な説得力はあった。ちょっと気持ち悪い気もしたけれど、現実にだって、
たとえば余命わずかな病人の病気が消えた、という話はよく聞くことだ。
だから人間は生きていけるんだろうなと思う。

真壁役の瀬戸康史はその不気味さや実は弱い人間であることとかすごくよく表現されていた。
ベテランの千葉雅子勝村政信は余裕のある演技でさすがだった。ちょっと笑いもとっていた。
他には森魚役の柄本時生がとても好きなキャラクターだった。柄本一家はみんな好きだ。天才役者一家だな。

ドミノ現象とかドミノ効果で調べたらちょっと違う説明が出るのだけど、それを広範囲に解釈したものかな。
これを演劇にした前川さんってすごい。 イキウメの舞台のDVDを持っているのでもう一度観よう。忘れてるわ〜

今回のお席は5列目センター、最高にいい席だった。

キャスト 田宮尚偉 池岡亮介
     新田直樹 鈴木裕樹
     真壁薫  瀬戸康史
     秋山景杜 小島藤子
     左門森魚 柄本時生
     横道赤彦 勝村政信
     土呂弘光 山田悠介
     平岡泉  八幡みゆき
     大野琴葉 千葉雅子