「ブラッド・ブラザーズ」 博多座

teru10162010-04-23

18時〜 12000円  東宝ミュージカル
今年の博多座はミュージカルは3本。 このブラッド・ブラザーズと8月と10月。 でもたぶん今年はもう博多座には行かないだろうな〜 行くとしたら大歌舞伎・・・いや、たぶん行かないな(^^;;  ほんとはそんな好き嫌いは良くないとは思うのだけど、もう無理するのは辞めました。 仕事じゃないし、観たいものを見て、あははと笑ったりほろっと泣いたりしていこう。 開き直りw  でも観た舞台や役者さんには真摯に向き合うつもり。  貧しいジョンストン家に双子が生まれ、その一人がミセスジョンストンの勤め先のライオンズ家に引き取られた。 彼女を避けるように引越したライオンズ家だが運命の糸が手繰り寄せられるように、双子の兄弟は偶然に出会いを続けていく。 惹かれ合う二人だが環境の違いをなげき、リンダとの三角関係にも悩み、全く別方向へ人生が進んでいく。 兄弟であることがわかったとき二人は。。 そしてミセスジョンストンとミセスライオンズは。。。 博多座公演では双子とミセスジョンストンがダブルキャスト。 武田真治×岡田浩暉のミッキー、エディと金志賢のジョンストンで見た。 ナレーターは下村尊則、サミーは伊藤明賢、リンダに鈴木亜美。 ライオンズ夫婦に杜けあきと小鈴まさ記。 こんな感じのミュージカルはミス・サイゴン以来かな〜 四季でいったら戦後3部作のような歴史や環境に翻弄される人々を描いたヒューマン物。 出だしはミッキーとエディが産まれる前の状況から、産まれて一人もらわれて、子どもの頃に再会して・・・ その苦しい胸のうちをナレーターが歌とセリフで表現する。 ミュージカルとしては歌やダンスが少なかったのだが、こういう舞台は実に胸に迫ってくる。 世界中で上演されている人気ミュージカルのわけは、世界に共通する親子の情とか貧しさの悲しみとか恋のすばらしさとかだろうか。 ミセスジョンストンの辛さは深いがその明るさで救われる。 逆にミセスライオンズは裕福でありながら、心の底では幸せとはいえない。 母親の気持ちは非常によくわかる。 おそらく実の母ではないミセスライオンズには気の毒ではあるが、越えてはならない人間としての尊厳を越えてしまったため(養子にもらったということではない)、最愛の息子の死を逆に招いてしまったのだろうか。 ミッキーが母に叫ぶ断末魔の叫びは耳をふさいでしまいたかったくらい辛かった。 しかしたった1週間にも関わらずまだ空席があるっていうのも残念だなあ〜 もっと若い人や学生に値段を落としてみてもらいたいものだ。 いや、それじゃ経営が成り立たないのか・・・ジレンマだのう・・(;´д`)