「くちづけ」 シアターサンモール 

teru10162010-07-18

13時〜 6000円 東京セレソンデラックス
1年ぶりの東京。 まず日程が決まり、それから観劇予定を入れる。 東京は演劇があふれている。 週末のみならず平日も昼も夜もいろんなところで芝居が打たれている。 まるで天神に放り込まれ、一枚服を買おうとしているようなものだ。 だから一応各サイトやメルマガ、雑誌のオススメを探る。 7月18-19、いろんな選択ができたのだが、有名な作品(演出とか)は既にチケットソールドアウトのものが多い。 まずは3年前にも見た夏の風物詩とでもいえる椿組@新宿花園神社に決定。 それからシアターガイドで見たことがないが人気劇団の東京セレソンデラックス。 19日はフリーにしておこう。 息子の家に泊まるので少しはつきあわねばならない(^^;) さて18日東京セレソンDX、前知識なしに行ったけど、かなり驚いた。 役者さんはTVなどでもおなじみの金田明夫石井愃一宅間孝行などなど。 まるでTVを見てるかのように目の前でドラマがくりひろげられる。 セットも豪華。 軽度知的障害者グループホームが舞台。 そこの経営者一家や従業員、入居者たちが涙や笑いを誘う。 娘のマコ(加藤貴子)を入居させて自分も働きたいと漫画家の愛情いっぽん(金田明夫)がやってくる。 マコの邪気のない笑顔を好きになった同じく入居者のうーやん(宅間孝行)はマコと結婚を決意。 しかし妹の智ちゃん(東風万智子)のことも気になっている。 彼女は毎週ホームへやってくるがどうも恋人と別れた模様、それが自分が原因だとうーやんは落ち込む。 他にも入居者の島ちん(たなかたく)や頼くん(菊池優)に問題が起こり、経営難からもホームの存続が危うくなってきた。 うーやん、島ちんがホームを退去したのちに、体調に異変を感じたいっぽんはマコを残して逝くことに不安を覚え、とうとう・・・・  いろんな問題を提示した作品だったけど、問題をなんとか乗り越えようとしているホームの経営者の国村先生(石井愃一)真理子(藤吉久美子)はるか(芳賀優里亜)の一生懸命さが際立っていた。 私は実際にこういう環境にあったことがないのだけど、そのときみなみ(尾畑美依奈)のように偏見を持つのではないかという不安がある。 それにしても、マコの手を口にそっとあてて微笑むしぐさの何て可愛いことか。 今でも思い出せる。 あの女優さんは初めてみたけど、天使のように可愛かった。 宅間さんたちは実際のグループホームへ行って交流などもしてきたそうだ。 「ずっと笑わされてきた。肩肘はらずに付き合えばいいんだ。」とパンフに書いてあった。 経験のないことに不安があるのはしょうがないかもしれないけど、必要以上に気をつかわない、という基本姿勢があればいいのではないかと思っている。 ほんとに良かった、この作品が観れて。 東京公演は2010.8.1まで、のち大阪、名古屋、札幌で公演予定。
http://www.ts-dx.com/next/kuchizuke/