「寿」 なみきスクエア 大練習室

2019年2月13日(水) 

15時~  共通チケット  柴田智之一人芝居 

作・演出 柴田智之
演奏   鳥一匹

老人ホーム・サンライズで働き始める介護職員A子。
彼女が体験する福祉の現場は想像以上に過酷なものだった
。文字通り心をなくすような忙しさの中で自分を見失いそうになるA子だが、
入居者のB次郎との出会いにより仕事への活力を取り戻す。
A子とB次郎、ふたりの間に生まれる友愛と、B次郎を看取るまでの日々を芝居で表現、
後半はB次郎が歩んできた道のりをたどる舞踏で描く。(ちらしより)

ちらしのイメージからもう少し年輩の人を想像していたら、すごく若い方だった。
スキンヘッド、無駄な肉のないしまったからだ。さすが介護の仕事をされている方だ。
アフターイベントで実際の介護職員の方だと知ったのだけど、まさかがっつり現職だとは思わなかった。
合間を縫っての公演や全国ツアーは自身の力強いライフワークのようである。

前半は大変な状況を演じつつも愛情あふれるセリフ回しでとても温かい感じだった。
A子とB次郎の少し特別な感じは肉親のそうれに近いものだったのだろうか。
B次郎が亡くなり、宙吊り(人形)されてその周りを激しく、しっとりと踊りまわる。
泣き叫んだりわめくより雄弁にB次郎の歴史を語り、追悼している。
簡易に作られていた有人魚雷が不気味だった。

終演後、きびるトークで、劇団チョコレートケーキの古川健さんと柴田さんの「なんでそれ、やってんの?」。
このテーマ、言い方によってはすごく無礼な感じになるけれど、ざっくばらんと話せる雰囲気のためだと理解した。
司会は大澤寅雄氏、書記、とりまとめが宮田智史氏、内容濃くまとまっていて面白かった。
四季もこういう感じでトークをしてほしいなぁ~~

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