「戦う演劇人」赤煉瓦館

teru10162009-04-15

19時〜 mixi演劇書を読む会
今回は管孝行の「戦う演劇人」。 千田是也浅利慶太、鈴木忠治の三人史を管さん独自の目線で書かれている。 正直、千田さんは聞いたことある、くらいの認識しかなくて参加の数名が深く思い入れを持っているのにちょっと驚いた。 新劇の最盛期を支えた人だったようで、その功績をしっかり菅さんが残そうと努めているのが印象的だった。 鈴木さんはとにかく前衛劇(?)の人というイメージが強くて、変り者なのでは?と思っていたが、前回白石加代子の映像を見たとき、メイキングで入っていた彼の話しは実に常識人で、作るものが変わっているから作った人も変だ、と思うのは間違いだと悟った(^^;;  でも、利賀にひっこむあたりはやっぱり常人ではないような気がするw 演劇人(というか表現者全般)は隠れて、とかひっそりとかいうことばと無縁ような気がする。 いかに自分を表現して他に伝えるか、ということに長けている人が多いと思うのだが、鈴木忠治はわかる人だけわかればいいさ、という達観した考えを持っているようだ。 浅利さんはもちろん、私の崇拝する人だから興味は一段大きい。 現状の四季を通じてしか彼のひととなりを想像できないのだが、数回シティ劇場でお見かけしたときは、人の良いおじちゃんとしか見えなくて、経営の手腕の凄さを発揮してる人とは想像できなかった。 彼の訳詩のミュージカルを数々観てきたが、日本人の心底に伝わるすばらしい訳詩だと今でも思う。 四季のオリジナルCDはほとんど持っているが、どれも大好きだ。 ブロードウェイ等のオリジナルCDも持っているのだが、どうしても四季版を選んで聞く。 今では、膨大な観客動員を誇る四季なのだが、浅利さんの目標というか夢は違う部分にあるんだろうなと思う本の内容だった。 最近、初期のころの演目を再演しようとしているのがその証拠かな〜  四季旗揚げの「アルデールまたは聖女」「トロイ戦争は起こらないだろう」等々・・・ 今回の参加者は最初5名で中盤より2名参加で私にとっては大変充実した時間を過ごせた。 後場所をうつして続きを。。。と盛り上がってるのに参加できなくて残念だった。 なかなか論議に参加でできないレベルなのが悲しいけど、聞いているだけでほんとにおもしろい。 いつもありがとうございます、薙野さん。 次回は6月第3水曜日。 課題本は「スタニスラフスキー入門」ジーン・ベネディティ  而立書房  興味のある方はご連絡ください。