「雷神の足」 ぽんプラザホール 

teru10162010-10-16

19時〜 1200円(ペア) (劇)池田商会 
第10回本公演。 瀧本さんお得意の壮大なる時代劇。 ちまたの期待もかなり高くて、全公演前売り完売。 最近、福岡でも「完売」のことばがよく聞かれるようになってうれしい。 確実に演劇ファンは増えていると思う。 時代劇には相当緊張してかかる私だけど、劇場パンフがかなり凝っていて助かる、演者の紹介が写真入り、役名入り、説明入りで実に丁寧!! これで学習できたし、途中でもパンフで確認。 これは非常にいい。 別に時代劇にかかわらず、ちらしやパンフには出演者と役名とできたら顔写真も入れてくれるといいな。 時代劇はまた名前と漢字が結びつきにくいので役名は必須だと思う。 さて大きく分けて町人と武士。 町人のほうのメインは山笠のみこし舁き手の庄吉(久保大輔)と円左(大橋亮太)とその仲間、武士のほうは、戦国時代の豊後に位置していた大友家と毛利家の確執。 なぜ両方が結びついたたか? 大友家の家臣、戸次鑑蓮「べっきあきつら」(三原宏史)は足が弱っていて、かつて雷神と言われた面影はなく、同家の小野鎮幸「おのしげゆき」(大淵雄一朗)に引退を迫られていた。 鑑蓮の側近の者たちは彼をなんとか前戦へ運ぶべく、山笠を舁く町人に戦神輿を依頼した。 その大任を担ったのが由布掃部助「ゆふかもんのすけ」(甲斐ひかる) もちろん最初は戦に参加するなどとんでもない、武士の戦で罪もない家族を殺された町民たちは貧弱な掃部助をぼこぼこにする。 鑑蓮への忠誠心と木葉「ことは」(松本裕子)への愛情から必死に庄吉たちに訴える掃部助。 また庄吉は足をひきずり、戦の準備をする鑑蓮の様子をも見て心動かされる。。。。 戦神輿「いくさみこし」をやろうと決めるまでのやりとりが非常に細やかで緻密だけどスピードがあるように思った。 木葉とあわせて大友家と対する毛利の新庄局(都地みゆき)や町人五助(天野智範)の女房、お亀(矢野真由美)居酒屋のお京(山中麻美)もとても力強く、男性中心になりがちな時代劇を華やかに演出した。 いつの世も男は女の手の平の上にいるのかもしれない。 他にも気になる役者さんはヤマほどいれど、私の池田一押しの久保大輔さんはすごく良かった!! 「ちんころこまい三人」の1人だけど、声でかい、顔でかい、気持ちでかい!! 玉屋ではなーんかいつも目立たずにぽつねんとしてるのに、芝居となると輝く! もっと久保さんの魅力を引き出してください!!と、最後は偏ってしまったけど、池田商会のメンバーはとても愛すべき人ばかり。 これからも頑張ってね(*^ー゚)v