「千年女優」 ぽんプラザホール

teru10162011-04-09

18:00〜 TAKE IT EASY!×末満健一2011
前評判の高かった作品、FPAPの持ってくる作品は安心してみれる。 今 敏原作のアニメーション映画を舞台化したものだ。 実は今監督の作品を観たことがない。 有名な「パプリカ」を観たいな〜と思ってはいたのだけど。 たった5人の女優たちで200以上の役をこなす。 メインの役はほぼ固定だけど、違う人が演るときもある。 パンフに書いてある役名は一人が50くらいづつ。 でも登場人物だけでなく、「吊り橋」とか「古典的な列車」とか物もたくさん! 読むと混乱してしまうが、観たあとに読むと納得。 わかるのだろうか? と危惧していたけど、実際に物語が始まると流れるようにストーリーが進んでいき、音楽と光の妙に酔いしれる。 細かい内容はかけないけど、千代子という女優の生きていた記録を彼女の一ファンであった男性が再現していくというもの。 女優という仕事に対しての生甲斐や恋愛との絡み。 まるでマジックのように、時にはファンタスティックに時にはコメディチックに展開していく。 大阪弁を織り交ぜて笑わせてくれるのが最高。 地震の話も象徴的に混ざっていたが、千代子の生きた時代の関東大震災の話。 演じたのが神戸の団体で、現在東日本の大震災の余波が残っているという現実の偶然と皮肉。 5人の女優は個性的でとっても可愛い。 途中で一旦終わるかのような演出があり、客席より配役指定を募る。 どの役者にどの役をやらせたいか。 どの役でもやれるという、すごい。 小道具(帽子とか打掛とかメガネとか)を駆使しながらまた続きを始める。 あっという間の1時間40分くらいだったか? 今まで観たことのない形態の芝居で、かなり面白いかった。 照明がとっても綺麗だったなぁ。 物販で初演(2009年)のDVDを購入。 5人中4人が同じ女優さん。 深く心に刻まれる作品となった。