「オズの魔法が使えない」 枝光本町商店街アイアンシアター 

teru10162010-11-05

19時半〜 2000円  のこされ劇場≡  
初めて行く劇場はスペースワールド駅から歩いて15分くらいの商店街の中にあった。 閉演後のスペースワールドシャトルを見上げながら歩く。 昼間はもっと人が多いのかなと思いながら。 なんとか19時前に着いて、えだトークを聞く♪ 多田淳之介さんは雑誌で見るとクールなイケメンというイメージだったけど、優しい感じのお兄さん。 市原さんとの2ショットが映える。 東京デスロックの主宰でキラリ☆ふじみの芸術監督さん。 そもそも富士見市が東京でないということを分かってなかったので、なぜ彼が拠点を東京でないところにしたかという思いを語りだしたのにはびっくり。 上手く説明できないけど、地元に根ざしたいという考えから東京公演をやめたという風に受け取った。 だから枝光を拠点にしているのこされ劇場≡を気にしているんだ。 な〜るほど。。。 演劇をやっている人たちは地方にこだわったり東京を目指したりといろいろだけど、多田さんが言うには、東京で数年修行してまた地元に戻ったらいいのでは、ということ。 かなーりおもしろいトークだった。 さて公演の方は、なんと商店街で演るとのこと! ええ?アイアンシアターじゃないの? ぞろぞろと商店街へ移動。 夜なので店はしまってるし、車もあまり通らないんだけど、大きな道路をはさんで両方の歩道を使い、行ったり来たりで危ないことこのうえない。 3箇所に観劇場所を設け、どこで見てもいいという。 役者さんが3箇所を走り回り大声でしゃべる。 「この街」がみんなのふるさとでドロシーと一緒に冒険をしているのだ、とみんなが言うけどなぜか含みがあって、言い出しにくそうな雰囲気。。。 なにげに市原さんがうろうろ歩いてたのが可笑しかった。 突然ドロシー(山口恭子)が冒険は終わりーとマイクで宣言し、舞台はアイアンシアターへと。 そこでは不機嫌な顔のみんなが「お客さんたくさんいるから冒険の最後を演じよう」というトト(沖田みやこ)に対して、もうやめる、と北九弁での言い争い。 一人ずつこの街を離れる理由を言いながら去っていく。 ひとりひとりがドロシーと対話して。 そして・・・・ 最後のパフォーマンスは圧巻だった。 よくこれだけ走れるというくらいに舞台を左右に走り回る。 かつては人があふれていた鉄の街。 存在した鉄をも溶かす魔法。 寂しくなっていく地元に対しての思いを込めた舞台を感慨深く見守った。 私も鉄ではないが「石炭の街」に生まれ育ち、その隆盛と衰退の歴史を見てきた者として、エールを送るとともに、物販で若干の協力をした、でもいい記念だわ。ポスターは部屋に貼った。 演劇や映画のポスターだらけだ(^^;