「ワレラワラルー」 ぽんプラザホール 

teru10162010-12-11

19時〜 2000円  F's Company
やっと福田さんの作品をこの目で確かめた。 ロン通りの好評を耳にするにつけ、観にいけなくてなんかとてつもなく損をしている感覚がずっとあったのだけど、長崎の太宰作品演出ではその片鱗を感じた。 そして本日新作「ワレラワラルー」で確信した。 基本的には公演終了後の感想を書くことにしているのだけど、2年前の私のように「損」をする人が減るように微力ながら発信するものである。 動物と子どもの映画は絶対あたるといわれてるように、人に感動を与えやすい。 それは動物も子どもも素直だからなのだろうね。 だけどこの作品では動物が人間のような意志を持ち、すねたりやきもちやいたり愛したりと忙しい。 そしてそれらが全て共感できる。 小さいときにイヌを飼っていた。 死別することなく苦情を受けて親が保健所へ連れていった。 私ら姉弟には知らされずに1週間探し回った。 今となっては親の気持ちも分かるものである。 園の動物と飼育員、親とうまくいってない子ども、育ての親、いろんなキーワードがあって、いろんな年代さまざまな環境の人に共有できる作品だと思った。 最後には私の出身県長崎のことばの温かさをぜひ感じて欲しいなと。後日追加感想を書く予定。
本日12月12日14時からぽんプラザホールにて公演あります。ハンカチをご用意のうえでご覧になってください(^^)
追記
飛ぶ劇やきらら、Village80%で見たような中央に舞台、両側に客席隊形。 最前列が2箇所あるってのがいいよね〜 飛ぶ劇のときは参加席と観る席だったけど、今回はどちらも同じらしい。 最前列に座ると目の前に低い柵、左右にケージ。 海の中道海浜公園を思い出す。 ケージから出てきたこれがワラルーか。 表情や動作だけで動物を演じる。 きっと難しいんだろうな。 と、次元が変わって急にしゃべりだすワラルーたち。 リアルに親子であったり引っ越してきたはにかみやの友達であったり。 飼育員のうわさをしたり夜中に抜け出していく冒険の話をしたり。 ワラルーの家族、母ハイジ(末永都)父ペータ(山口裕嗣)娘クララ(松本恵)は複雑な環境の家族。 親と離れて園に越してきたヒッキー(飯島亮子)とクララは仲良し。 それぞれの悩みも分かち合う。 いやいやいや、これ人間と同じだよ(^^;)いつの間に〜〜 飼育員の江上(田中俊亮)は仕事が不規則で彼女とうまくいかない。 同じく飼育員の仁志(岡本匡史)はハイジが病気になってしまったのを受け入れられない。 医者(飼育員?)の陣内(山口裕嗣)は口は悪いが冷静に動物たちを包むベテラン。 研修にきた二人の女子高生がヒッキー、クララとシンクロする。 死直前のハイジと看病する江上が、恋人の別れと重なる。 その絶妙な表現のグラデーション?が溜息がでるほどきれいだった。 出てくる涙をこらえることはしない。 ただ鼻炎がまだ治りきれずに苦しかった(^^;) 泣かせるところだけでなくひたすら笑わせるところも。 カピバラの二人はかなりの大うけ。 私の好みとしてシリアスとコメディのバランスがちょうど良かった。 福田修史さんの「マチクイの詩」は第15回劇作家協会新人戯曲賞の優秀作品5作品に選ばれている。 まだ読んでいないが楽しみ、快挙だと思う。 それを演じる劇団員のレベルの高さにも驚く。 公演後に役者さんやスタッフの方々とお話できる機会に恵まれた。 同郷だから言うのではないが、長崎の人って素朴なんです。 福岡で演れるのがとてもうれしいと言ってくださる。 仲良くするのも競い合うのも大事だねっ(*^ー゚)v ♪