「ノルウェイの森」 映画 

teru10162011-01-04

1800円  
村上春樹原作。 かなり昔に読んでいたけど例のごとくさっぱり記憶がない。 当時の話題作なのにおとなしいというかあまりインパクトがないイメージだけが残っていた。 でも、この映画はすごくおもしろかった。 ワタナベと直子の関わり方が映像的になつかしい部分(安保闘争とか衣装とか髪型とか)に加えて直子の病気に関して当時より身近に感じられるようになったせいか。 立っているだけですごくオーラを感じるような女優さんだ。 バベルを見てみたくなった。 DVD出てるよね。   高校時代の恋人キズキの自殺で心を閉ざしてしまった直子。 二人の友達だったワタナベは偶然直子に再会して親しくなっていくが、キズキの話になったとたん、彼女は全てを閉ざしてしまう。 彼女と彼は不器用にお互いを求めつつも記憶に縛られていく。 極親しい人の自死というのは普通の死よりはるかに影響があるものらしい。 そういう恐れはいつだってあるのだけど、現実感がないというのが本音。 直子のようになってしまうのを弱いという人もいるだろうけど私はどうしようもないことだと思った。 若いときだったら違う考えだったかもしれないけど、なんだか最近どうしようもないことって意外に多いもんだと思うようになってきたのだ。 ワタナベや緑の役も凄く際立っている。 あまり自己主張のないワタナベだけど、全てを含んでワタナベだったと思う。 松山ケンイチのすごいところは役に溶け込んでしまうこと。 あまり素と違う役を観たことはないのだけど、いつもすごくぴったりな役だな〜と思う。 映画向きの人なのかな。 舞台では観たことないから。 雰囲気が不器用そうなので親しみを持てる。 また彼が出る映画は観たいな♪ 菊池凛子もチェックだ。