「飛ぶ教室」 北九州芸術劇場中劇場

teru10162011-11-06

13時〜 5000円 演劇集団キャラメルボックス
成井豊世界名作劇場vol.3  1、2はなんだろう?「僕の大好きなベリクリーズ」「シラノ・ド・ベルジュラック」でした。 題名には聞き覚えはあるものの知らないものばかり。 ほんとに私は物を知らないな〜と改めて思うしだい。 でもこうやって少しずつ、お芝居で知っていけばいいのかな、なんてね。 今回の「飛ぶ教室」はドイツを舞台とした小説。 作者のエーリッヒ・ケストナーは自らをナレーターで登場させて物語を書き進めていく。 ケストナーのお母さんも登場だ。 ドイツのある寄宿制の学校に生活する仲良し5人組が主人公。 もちろん、他の同級生や先生も登場する。 学園物といえば、日本でも昔から人気のある作品が多い、「飛び出せ青春」(古っ)「ごくせん」「金八先生」とか。 ちょっと違うか。。。 でも、あの甘酸っぱい時期を思い出しながらなつかしい気持ちで観ていく。 日本のそれと大きく違う点はクリスマスの重要性。 宗教意識の違いからかここまでクリスマスを大事に思ったことがないので。 実業学校の生徒たちとの喧嘩はウェストサイド物語を思い出させるし、全寮制のシステムはハリーポッターを想像する。 懐かしい要素満載。 おそらく今の学生たちでも仲間と一緒に何かする、といった局面での共感は得られるはず。 泣きたいくらいの想いを、マルチン、マチアス、ウリー、ジョーニー、ゼバスチアン等と一緒に共有した。 正義先生と禁煙さんの再開場面も感動的だった。 キャラメルの若手役者と客演のベテラン俳優といった組み合わせで実に味わい深いステージができあがった。 とても良かった。 テンポが早くて面白かった!  一番はマルチンがクリスマスに帰れないという場面。 お母さんからの手紙は彼にもお母さんにも感情移入して泣きまくり。 おもわず、先生に金貸してもらえ!!って思った。 なんだかな〜同じ学校に通っていてこんなに収入の面で違いがあるってのは外国だからなのかなぁ? カーテンコールのあいさつも慣れているなと感じた。 即興でふられてもちゃんと返せるところはさすが役者! マルチン役の多田直人さん、主役だったせいかすごくかっこよかった。 初めて観た!と思ったけど、もう8年目だって・・・ (^_^;)  どの作品も主役は目立つし記憶に残るのよね、前回神戸の左東さんのように(今回はケストナー、校長役など) また福岡へきてくれるように祈ってます(^^)v