「錦秋博多座大歌舞伎」 博多座

teru10162011-11-09

11時〜 16000円 
昼の部、演目は3つ、今回は遠方の友達と行くことになった。 私があまりに歌舞伎はおもしろいよと言うものだから、その気になってくれたようだ。 私自身、何度も誘われてもなかなか行く気にならなかったのが今になって惜しまれる。 しかし、それにしても高い(^_^;) ミュージカルも高いと思ってたけど歌舞伎も高いよね〜  これじゃなかなか若い人は行けないでしょう。 と思ってたら一幕見というシステムがあって、演目によって1000円から2500円くらい。 ちなみに今回の「外郎売」の一幕見料金は1500円、歌舞伎入門にはぴったりかも。
外郎売歌舞伎十八番の内

舞台は大磯の廊、外郎(ういろう)という万能の丸薬を売り歩く薬屋に扮した曽我五郎時致(市川海老蔵丈)は亡き父のかたき、工藤左衛門祐経(中村歌六丈)を討とうとするも果たせず。 かたき討ちなど野蛮だとは思うものの、なんだか五郎と祐経のやり取りがさわやかでかっこいいなと思う。 見どころは薬の効能を早口で語る部分と宴席での大磯の虎ら三人の傾城の競演(私の場合ねw) やっぱり歌舞伎は女形がいるほうが華があっていいなぁ〜  ご贔屓は春猿丈(*´∇`*)えへへ 


「連獅子」長唄囃子連中

有名な逸話、獅子の谷底落とし。 ここでいう獅子はライオンではなく伝説上の動物らしい、龍と同じだ。 親獅子は白頭、仔獅子は赤頭。 メイクや髪形も子は子供らしい。 仔を谷底につきおとし、這い上がってきたものだけを育てるというなんてスパルタな動物、今の人間界では考えられない。 それでも心配でたまらない親の様子や発奮する仔の様子は見ごたえ十分である。 獅子の毛振りは実に豪快だった。 目が回らないかとちょっと心配もしたが。 合間の狂言「宗論」もくすりと笑えるものだった。 親を市川右近丈、仔を市川猿弥丈が熱演。


「夜話情浮名横櫛」木更津海岸見染の場、源氏店妾宅の場

私でも知っている有名な「死んだはずだよお富さん♪」の元話。 長い話の一部分らしいけど、海老蔵丈演じる与三郎と中村福助丈演じるお富のやり取りが実にどきどきの展開で、特にお富の艶っぽさと威勢のよさが姉御肌の彼女の魅力を十分に出していた。 逆に与三郎は。。。 うーん??まあなんとも情けない二枚目男ではあるのだけど、せめて真実がわかったあとでは男らしいところを見せて欲しいよな、と思ったのは私だけかな〜  体中の傷もあまり効果的ではないしね。 そして最後にお富の旦那、多左衛門に市川團十郎丈! 成田屋っ!! 短い出番だったけど、オーラがすごい! お富は実は妹だったのだ、というくだりもじーんときた。
海老蔵丈は思ったより華奢で、声もそこまで野太くないような感じだった。 確かに目力はあったし、顔立ちは派手だったのだけどね。 花道真横の席だったので至近距離から役者さんを見れて感動した。 あれだけのメイクの上から玉のような汗が流れている。 友達も喜んでくれて、座会に入りたい!と言ってくれた。 一人ゲットできたぞ! 博多座頑張れ!o(^-^)o