「チェーホフの戦争」演劇書を読む会

teru10162011-12-21

19時〜 中央区公民館 
宮沢章夫著、非常に面白く読めた。 演劇書って難しくて抽象的な文章が多いのだけど、これはとても具体的なイメージが沸く読み物だった。
戯曲をどう解釈するかってことだけどそれによって面白くもつまらなくもなる。
観たり読んだりしたものをどれだけ自分のものにできるか、取り込めるかって大事なんだと思う。
またそれを伝える技術や愛情もとても大切なんだと思う。 彼自身のことも併せてチェーホフの解釈を読んでいくとその切り口の見事さに驚く。
桜の園」不動産業者の話、「かもめ」女優の生き方、「ワーニャ伯父さん」四七歳の憂鬱、「三人姉妹」戦争の予感。
用語は少し難しい部分もあったけど雰囲気で理解できる。 ここまで読み込めるのは演出家の視点ならではなのだろうか。
演劇上演にあたってのツッコミも鋭く、いくつかの劇団のチェーホフをみたけれど、役者さんのおもしろさはあっても、話そのもののおもしろさは理解し難いものも多かったので。
ちなみに私も神西清訳の本を読んだけれど表面的な読み方しかできなかった。
今回は参加が2人だけで薙野さんに申し訳なかったな〜<(_ _)> 次回は岸田國士の「演劇一般講話」これまたかなり手強そうです。 汗