「演出術」 早良市民センター

teru10162012-10-17

19時〜 演劇書を読む会  蜷川幸雄長谷部浩
蜷川さんの作品は舞台でごく最近に数回観た。 あとは映像を観る会で「NINAGAWAマクベス」「タンゴ 冬の終わりに」「身毒丸」「かもめ」 私にとってやはり商業演劇のイメージが強い蜷川さんだけど、初期の役者あたりのことや櫻社の解散時期とかの葛藤など意外な履歴にびっくりした。 思うがままの人生を送っていると思った蜷川さんだけど、どっこい人生はそう甘くないのね。 鬱的なときがあったのには驚く。 薙野さんも言われていたが、「演出」のハウツー物ではない。 蜷川さんの自分史、長谷部浩さんが上手くインタビュー形式で引き出している。 こういう形だと自分ではとても書けないという部分も書けるのかもしれない。。 作家別、作品別に列記されたこの本は読みやすいものだったけど、読書会の課題としてはヘビーだった。 なんら異論を唱える部分がないので、一歩的に享受するだけ。 物事を一方的から見るのはいけないと思うけど、蜷川さんが演劇界から干されていたときの話は真実だったらひどいなぁ〜と思った。 もう少し参加者が増えてほしい読書会。 次回は「チェーホフをいかに上演するか」デヴィド・アレン著、武田清訳。12月19日(水曜日)赤煉瓦文化館