「春野恵子の浪曲 ROCK YOU!」 大野城まどかぴあ小ホール

teru10162014-07-27


19時〜 2000円 春野恵子

薙野さん主催の浪曲ライブ。
日本の古典芸能では、落語、歌舞伎、能、文楽、講談はなんとか観たことはあるが、浪曲は初めて。

演じるは、なんでもTVで電波少年とかいう番組に出演されていたらしい春野恵子さん。すごい美人!
東大出の芸能人はそこまで珍しくはないかもしれないけど、浪曲って珍しいのでは。。

登場した恵子さんはまず、浪曲のレクチャーと自分のプロフィールをひとしきり。
「生浪曲を見たことがある人ー」という声に2〜3人が手をあげる、やはりね〜
さっそく、決まり事や道具の説明から入り、落語や講談との違いを丁寧に説明。
基本は「一節・二声・三啖呵」観客も巻き込んでの浪曲入門道場かw
「なにがなにしてなんとやら〜」という声を節に乗せて、いろんな音階で唸る。うん、楽しい♪
そして観客の声掛けの指導、でてきたら「待ってました!」本話に入るとき「たっぷり!」終わったら「日本一!」とか「大統領!」とか
歌舞伎の大向うと違って誰がいつかけてもいいらしい。どさくさに紛れて大声を出せるのは参加意識が高まってよろしいね。

それから必ず三味線を弾く曲師という人が傍らにいるのだけど、浪曲には台本がなくて、曲師と阿吽の呼吸で合せるらしい。
曲師はずっと浪曲師の方を見て聞いて、絶妙な音を入れる。

恵子さんがTVで活躍していたときから浪曲師を目指すまでの話もおもしろかったし、
浪曲界に新風を入れようといろんな試みをしているのも興味深かった。
なんと英語で浪曲を語るという、ちょっと披露してもらったけど、ネイティブな英語で恐れ入った。

浪曲界も高齢化しているということなのでいろいろ工夫されているのがわかって感動する。
若者向けに夜中の番組にも出ているらしい。
帰ってツイッターでつぶやいたら即座に反応があった。FBもされているようだ。

・・とここまで1時間。


そして本荘、演目は「隅田川夫婦花火」時期的にぴったりの演目で目に見えるような節が素晴らしかった。
内容はまあロミオとジュリエット日本昔版みたいな。。ちょっと違うけど^^;
ラストのくだりは思わず涙してしまうほどの臨場感があった。いい話だった。これが約30分。

また機会があったら聞いてみたいな。誰かを誘わなきゃね。